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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
冬に向かって
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寒くなってきました 9

 続きます。

 今日も元気に仕事です! みなさんこんばんは。湊アカネです。今月はまだ冬の温泉旅館の二連泊があります。そしてまたしてもあのゲームが。(がくぶる)


「いらっしゃいませー!」


 さあ、まずは仕事です! 楽しんでいきましょう! 笑顔のない接客なんてお客様を逃してしまいます! 声はハキハキ元気よく! 大きくうるさくない声で! いらっしゃいませ!


「今日も元気だねえ」


「カズコさん、いらっしゃいませ! カウンターのお席へどうぞ!」


「じゃあ、ビールの中からもらおうかねえ。あとはアカネサラダとスズちゃんのお寿司で」


「はい、ご注文繰り返します!」


 さて、サラダが入りましたので作りに回ります。スズちゃんもこちらに。スズちゃんは休みの日も待機してお寿司だけ作ったりしているらしいです。それ以外は料理理論の研究とかしているそうで。まじめです。


 表は今日はケンシくんだけで回すことに! まあ一、二分ですけどね。


「カウンターサラダー」


「カウンターお寿司ー」


「あいよ! お待たせしましたアカネサラダとスズちゃんのお寿司です。ご注文以上でおそろいですか? ごゆっくりどうぞ」


 これくらいはこなせますよね。前に回ります。


「いらっしゃいませー!」


「い、いらっしゃいませー!(はええ!)」


「お客様四名様ですか? 空いてるテーブル席へどうぞ! お決まりになりましたらお声おかけください。一番さんオーダー待ちでーす!」


「早口じゃねえんだよな。反応が速い。なんで?」


「あの人たち注文決めるの遅いのよ」


「また記憶力?!」


「感覚で覚えてるんだって」


「意味がわからん」


「私もなんとなくしかわからん」


「わかるんだ……」


 こればっかりは感覚というしか。だいたいみんな服装は違うし下手したら顔もむくんでたり変わる。でもしぐさは変わらないからね。クセというか。なれるしかない。


「はい、ご注文お決まりですか?」


「注文出そうとする前にテーブルについてる……」


「奥の女の人がうなずいてメニューを離したのを見たのよ」


「なるほどわからん」


「意外とそういう動きがあるのよ。お会計とかわかりやすいでしょ」


「たしかに全員が立ち上がったら間違いないな」


「そういう前駆動作? そういうのを読むのね」


「長く見てなきゃわからないか」


「そうね。でもアカネさんがお客様をよく見てるってのが大前提。それだけ好きなのね」


「接客が?」


「クサイけど、お客様の笑顔よ」


「……なるほど。コノミさんが言ってたのはそういうことか……」


「それを知らないで料理人になっても失敗したでしょうね」


「なんのためにやってるのか、そういうことか」


「そうね、美味しいものを作るのは手段であって目的じゃないの」


 今日も大将が作った美味しいものを届けます!


「いらっしゃいませー!」


 だから、楽しんでいってね!


「よお、来たぜ」


「今日は飲むわよー!」


(いつもだろ×全員)


 さあ、今日もコノミちゃんと交代して飲むぞー!


「おはようございます」


「あとは任せたよ!」


「はーい!」


 さあ、四番テーブルが待っている!


「それで新人はどうなった?」


「ケンシくん、無事に研修明けました!」


「おおー。おめでとうパーティーですわね!」


「今度の温泉パーティーでいっしょにお祝いしようかと!」


「イベントは多い方がいいよな!」


「今回は盛り沢山ですわね! 秘湯も案内しますわ!」


「おお、ワクワクが止まりません!」


「それって俺らたちも行けるやつ?」


「おお」


「みなさんお迎えに上がりますわ。あとでSNSに予定を上げておきます」


「アカネもなんか作れよ!」


「はあ。たしかにその方が楽しいですけど旅館で食えるもの作れますかねぇ」


「寒いから暖かくなれるやつがいいねえ」


「ふむ、考えておきます」


「今度も大きいお魚狙いまーす!」


「それも楽しみです!」


 今回も楽しいことが目白押しです!


「あと、ゲームもな」


「またですか……」


「セリフと顔が合ってませーん!」


「素敵な邪悪な笑みですわ!」


「天国に送られそうだな! ケンシが!」


「見物だけで楽しいよな」


「あのシリーズうちの社長や会長にもウケがいいんだよねえ」


「楽しみだねえ」


「またデータが売れますわね!」


 まったく、仕方がない人たちですね。ワクワク。








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