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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
秋の風
124/188

SS すずらんです! アカネさんの料理

 SS三話目です。



 こんにちは! 八尾神スズランです。今日もお料理、がんばります!





 このSSは光里家の協賛でお送りしております。撮影中の機材、食材などはすべて光里家が提供しています。




 お料理と言えばアカネさんですね。粉末出汁やお総菜を使うのはいいのか? 問題なんてありません。うちのお店でも粉末出汁を揚げ物なんかに使っていますしツマとかは機械で切ってますよ?


 問題になるのは再現性が低いことです。お店は安定した商品供給が必要なのでお総菜を使わないだけで、もしケーキを出すとすればお菓子屋さんに発注して作ってもらうとおもいます。


 回転率や安定供給のためにできあいのものを使うのはむしろ正解なんです。


 そういう意味ではアカネさんの料理は完成度が高い。トマトサラダもそうですがそのままお客様に出せます。それも粉末出汁のお陰ですね。


「アカネさん、料理会をしましょう! 魚は持っていきます!」


「ああ、うん。いいよ? なにを作るの?」


「揚げ物アレンジはどうでしょうか?」


「いいね。いろいろ思いつく」


 さすがです。キーワードひとつ、メイン食材ひとつを提示したら新メニューをひらめく。発想のモンスターです。


 それではアカネさんのおうちにお邪魔します!




「いらっしゃーいでーす!」


「じゅる、いらっしゃい! はあはあ」


 ……この家にはニンジャとモンスターが住んでいます。危険ですが危険に飛び込まないと新しい道は拓けません!(けっこう辛辣?)


 この家はリビングがけっこう広いのでパーティーなんかができるようになってます。大きなおうちはうらやましいですね。けっこういいとこのお嬢さんとは言われてましたが。


 がんばって押さえても十万近く食費がかかるらしくてそこそこ稼ぎがないともたないですよね。


 よそさまの懐具合を気にするのもあまりお上品じゃありませんでしたね。料理していきましょう。


 なにを作りますか?


「まずは白身魚のお刺身を厚めに作ってくれる?」


「わかりました!」


 包丁は私の魂です。白身魚、タラなんてどうでしょうか?


「おっけー」


 捌きます! アカネさんはなにを……マヨネーズ? 醤油? 塩? グラニュー糖? 生姜もすり下ろし? さっぱりわかりません。


 切り分けた刺身に塩を振り放置、これはわかります。臭み抜きですね。水洗いしてキッチンペーパーでぬぐったら……。ビール? なぜですか? ビールにタラが漬け込まれています。ああ、確か揚げ物には炭酸がいいとは聞いたことありますね。さらにアルコールで香りを飛ばしてビールの香ばしさを加える。合理的です。これがアカネさんの料理。


 ビールもぬぐったらさっきの謎マヨネーズに投入しました。ベットリですよ?


 引き上げたらパン粉をパットでまぶしていきます。油を厚めに引いたフライパンに投入、火をつけてしばらく低温で焼いていきます。ひっくり返したら中火に。いい香りがしてきました。その間にもアカネさんの作業は続きます。やがてお皿を取り出してレタスを並べます。


 焼きあがったタラをパットに並べて油切りします。それをレタスの上に並べます。丸く、先端をつきあわせるように並べていきます。真ん中に荒く切って刺身醤油と塩とワサビをまぶしたトマトをソースとしてのせました。……美味しそうです。


 私の勉強のつもりでしたが全部作ってしまいましたね。いや、勉強にはなりました。


 トマトをたっぷりのせたフライを、いただきます。


 パリッパリッ、幸せです! ビールもいただきます。ごくっ、ごくっ、ごくっ、……ふう。完璧。


 毎晩晩酌ならぬひとパをしているだけはありますね。おつまみを作らせたら天才かも知れません。


「美味しでーす!」


「おパリパリいしカリカリカリ……ごはんもぐもぐもぐもぐよ?」


「食べてからしゃべろうね?」


「うん、やっぱりアカネさんの料理が一番好きです」





 料理はみんなの笑顔を作る。光里家の提供で、お送りしました。ごちそうさまでした!





「カリカリカリカリ……」


「いや、お姉ちゃんとお話しよう?」


「無我夢中でーす!」


「ビールいただきます!」


「なんでいっつもカオスなの?」






 いつもありがとうございます。

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