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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
秋の風
123/188

SS 管を巻く 船で釣る

 SS二話目です。



 今日はアンナさんが漁船に乗って船釣りをしているところを撮影します。


 釣り好き接客業の湊アカネです。





 このSSは光里家の協賛でお送りしております。撮影中の機材や船舶の利用料、食料などはすべて光里家が提供しております。





 いやあ、漁船なんですが、普通一人一万円もかかるところを大将の口利きで半額にしてもらえました。顔が広いですね、大将。


 ……サヨリさんがなぜかクルーザー買うのに、とか言ってますが気にしないことにします。


「サヨリに頼りすぎたら絶対ダメになるねー」


「頼られたい! お金使いたい!」


「お金持ちも大変ですねえ……」


 サヨリさんは頼んだら島でも買ってくれそうですね。


「頼ってはダメ……。頼ってはダメ……」


「アンナさんが壊れた!」


 さて、沖合の釣りですがなにを狙いますか?


「ボラとかスズキも沖合なら美味しいからねー。正直青物でもいいけど私はタイとかの方が好きだからねー」


「私も白身魚や根魚の方が好きですねぇ」


「とにかくポイントは狙わないと釣れないよな。魚群探知機とか使って」


「普通は船長さんがポイントから仕掛けまで用意してくれるねー。こちらは素人だから闇雲にやっても絶対釣れませーん」


「そりゃそうだ」


 今回はサヨリさんとナオコさんと四人で来ています。仁だとよくつるんでるんですけどお出かけとなるといつも八人から十二人とかの大所帯なので新鮮ですね。


 狙いはタイでいくようです。タイ釣りは最近タイラバと呼ばれるエビやタコに見せかけたルアーが使われるのが主流になってますがエサ釣りでいくようです。


 この釣りだとカサゴとか外道もよく釣れてくるらしいので楽しそうですね。


「ポイントについたらそれぞれ仕掛けを海底にまで沈めて、そこから巻き上げて底に近いところで魚を探っていくねー」


「はーい」


 しばらく漁船に揺られながら沖合のポイントへ。水深百メートル超えてるポイントですので太鼓リールと呼ばれるようなごっついリールで仕掛けを落としたり巻き上げたりしないとダメです。もちろん電動じゃないとやってられませんね。


 仕掛けを沈めたらアンナさんはナブラにジグを投げ込み始めました。忙しいですね!


 ナブラとは小魚がぴょんぴょんと湧き上がってるところですね。たいてい大きな魚食魚が下にいます。アンナさんが狙ってるのはそれですね。スズキとか青物がいるはずです。


 私たちは根魚やタイを待つしかないですが。棚は船長が指示してくれるところに合わせます。ゆっくり落としたら食べてくるらしいです。


「Fish on!」


 あ、アンナさんがなにか釣ったみたいです。かなりグイグイ引いてますね。青物ですか。


「船長さんたちが騒いでますね。どうやらカンパチが釣れたようです。この辺りだと珍しいみたいですね」


「アンナって妙に引きが強いよなあ」


「ハマチよりあっさりしてるんですって。お刺身で食べたいわね」


 晩酌のネタができましたね。


「お、こっちもきましたよ!」


 こちらは電動リールで引き上げます。ルアー釣りより反応いいはずなんですが……。アンナさんは引きが強いですね。


 どうやら私が釣り上げたのはお目当てのタイのようです。六十センチ三キロちょっとの大物でした!


 これでもう晩酌は十分なんですがしばらくは四人で釣りました。十数匹もタイや青物を中心に釣れました。全部食べるのは三十キロ超えてて無理なので売ることにしました。アイちゃんでも食べられませんね。


 陸に帰ってきたのでお休みしてる大将を訪ねます。


「いや、好きだからいいけどね」


 いつもお休みのところをすみません。


 そのあと大将の手によっていくつもごちそうが作られるのでした。




 華やかな釣りシーンをあなたと共に。光里家の提供でお送りしました。Fish on!




「焼き物に煮物、そしてお刺身です! カンパチ!」


「正直私はブリより好きかも」


「調理次第ですね。脂にくどさや臭みが残らなければブリも柔らかいし美味しいです」


「タイも美味しいわ」


「自分が釣ったのが一番でーす!」


「それな!」


 やはり自分が捕らえた獲物が最高に美味しい。だから私も釣りをしている気がします。






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