寒くなってきました 8
夜はSSで三話更新です。
正直あんまり期待してなかった晩酌ですが、えらいことになってます。
星野さんが目の前でホットプレートでハムを焼いてくれています。ヤバいです。なにがヤバいってアイちゃんがおひつを構えました。
「アイ様の分もありますので!」
アイちゃん、怖がらせたらダメだよ? 猛獣になってますね。聞いてくれそうにありません。あ、プレッシャーに負けた星野さんがもう一枚焼きはじめた。
「二枚……」
「わ、わかりました二枚ですね!」
「アイちゃん……」
「ハッ?!」
どうやら夢遊病状態だったようです。食欲で夢遊病ってなにかな?
焼かれたものは縦に切ってくれました。いただきます。お酒はビールから。パクっ。あちゃちゃ。もぐもぐ。ごく、ごく、ごく。うん、いい!
「いい飲みっぷりですね!」
「ハグッハグッガブガブガブ、フー!」
「いい飲みっぷりですね……」
アイちゃん、ごはんは飲み物じゃないよ? ないよね?
おひつおかわりです。おひつおかわりってなんです? 五合じゃあ二キロもない? 普通に一キロも食べませんが?
モンスター……。(がくぶる)
「イカも焼きますね!」
「二匹……」
「わ、わかっております!」
アイちゃんがヤバいです。私はまだハムで二杯目、グレープフルーツチューをやってるところです。
イカが醤油で香ばしく焼かれました。
「がふっ、がふっ、ガブガブッ!」
「おひつおかわりお願いしまーす!」
「やべえ次のごはん仕掛けとけ!」
「なんでもうないんだよお! めしもらってこい!」
「米はまだあるぞ! 炊飯器足せ!」
「早炊きだ! 間に合わん!」
……裏方さんが大変なことになってます。アイちゃんペース落としてね?
「ぶーぶー」
「アイ様のお腹をナメてました……」
「なんかすみません」
私は輪切りにされたイカでグレープフルーツチューを飲みます。ごくごく。ふう。なんかアイちゃんにあてられて一気に飲んじゃいましたよ。イカ美味い。スタッフさんがビールを用意してくれました。注文したら一瞬で出てきます。ごくごく。
「変わったところでこんなのは」
「お芋だー!」
「いいですね、サツマイモもジャガイモも」
アイちゃんは炭水化物オン炭水化物平気です。平気じゃないのは梅干しとか凶悪な量のやつ。ごはんがあると飲んでしまいますが。ペッパー᙭も飲みそうです。
芋も焼けたらひとくちサイズにしてくれます。お酒が進みます。ビールで通そうかな。このビール銘柄は知らないですが美味しいです。
「ごはんまだかな?」
「もう二十分くらいかな?」
「宴会場から回してもらいました、お待たせしました、おひつです」
「やったー!」
おひつを待つ女子高生。なんですそれ。ほんとよく太りませんね。血糖値とか大丈夫なの?
「次はクルマエビです」
「ヒャッハー!」
「それ最高!」
「やってんなー」
「参加しますわ」
「みんなで飲もーや!」
「たくさん飲みたいですね!」
「お殿様が飲む赤いやつで飲みまーす!」
「大盃のことかな?」
「私も参加しても?」
「女将さん! もちろんです!」
「やろーどもはやろーどもでやってるらしいな」
「さて、まずは生ビールでよろしいですか? スタッフー」
「はい、お嬢様! 生ビールでございます!」
「はやっ」
「いただきますわごくごくごくごく。もうありませんわ」
「はやっ」
「次は貝柱とアワビになります」
「美味しそうでーす」
「なんやらごうせいやな」
「美味しそう!」
「お酒が進みそうね」
「ごはんに合うよー!」
「おつまみってごはんに合うよねぇ」
とにかくおひつの追加投入を防がなければ! 無理ですね。なん杯空けるんですか、おひつ。
しばらく食べて飲んでしているとようやくアイちゃんが止まった。おひつ五杯?!
なんかごめんなさい。アイちゃんは明日も早いので寝るらしい。まだ食べたりないのかな?
ようやくモンスターが寝たので晩酌します。エビ食べよ。パリパリ、皮をむいたらパクリ。もぐもぐ。美味しいー! ライムチューごくごく。うーんいいなあ。
「お次は鶏モモソテーです」
「美味しそう!」
「アカネどんどん食えよ、細いんだから!」
「ありがとうございます」
「飲んでも飲んでも太らないわ」
「吸収してないんじゃねーの?」
「うらやましーでーす」
「アンナもほせーわ」
「せやで。みんな食べな」
「太る……」
「あんまり気にしたことないわねえ」
女将さん細いですもんね。腕っ節は強いけど。鶏モモ肉で一杯。胡椒が効いてます。
そのあとも何種類もお肉や野菜が焼かれ、美味しくビールが飲めました。
ビールの旬って9月〜11月なんだって!
ごちそうさまでした。
いつもありがとうございます。




