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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
秋の風
120/188

寒くなってきました 7

 夕食の時間までアイちゃんと最上階を探検しました。どの部屋も広く、温泉がついていて、廊下には二ヶ所談話コーナーがあり自販機などがあります。


 フライドポテトの自販機がありますね……。あるんだあんなの。個々で晩酌もできるようで冷蔵庫も設置されています。飲料はオールフリーです。


 アイちゃんと二人でビクビクしながら見て回りました。広くない? 回廊になってるようでした。


 ナオコさんとサヨリさんとアンナさんは談話コーナーでチビチビ飲んでるようですね。私は温泉のために控えています。ごはんの前に温泉入ろうかな?


 悩んでいるとスタッフの星野さんが呼びにきてくれました。場所はこの階にある中規模の宴会場です。いつもの立食形式ではなくてお膳でごはんが出てきます。アイちゃんの前に四つお膳が並べられていておひつを抱えたスタッフがいるんですが。万全ですね! たぶん足りません! わんこお膳ってなんですかね?!


 まあスタッフさんがレモン酎ハイをサヨリさんに頼まれた大将みたいな顔をしてるので責めませんけど。責めれない。


 お膳はご飯にお刺身、白身魚の唐揚げ、焼魚、酢のもの、お吸物、茶わん蒸し、小さい鍋もついてます。なかなかボリュームありますね。お酒は瓶ビールをスタッフがそそいでくれます。


 普通に宴会ですね! おでん鍋パーティーのはずがなぜ。……いただきます!


「かんぱーい!」


 刺身は間違いないですね。大将の仕事です。臭みはなく甘い! コリコリしてるのはコチでしょうか? ブリも美味しいです。脂がよくのってます。ビールで流しましょう!


 うふふ、思い出の味がします!


 ここは飲みすぎてはいけません。夜には晩酌が待っています。温泉も。


 みんなもにぎやかにやってますね。


「焼魚うめー」


「ごはんがなくなってしまうわ!」


「お刺身も美味しいでーす!」


「値段が気になってしまうな」


「お父さんもかなりもらってるみたい……」


「こういうとこで料理したい……」


「タダ飯サイコーだぜー!」


「さらに美味い! 言うことがない!」


「うんうん、こういうのもいいねえ。伝統だねえ」


「うむむ、シェフを呼べ!」


 なんか混沌としてますね。見なかったことにしましょう。


 お鍋ができましたね。やはりしっかりとった出汁は粉末に勝ります。香りが違う。私も勉強してなくはないですが面倒です。こだわりはわかるんですが普通に生活しててなん時間もかかる料理なんてバカげてます。五分でも美味しいのに。


 少なくとも自分で食べるものはそうでしょう。他人に食べさせるものでもそうですけどね。まあお店を開くわけでもありませんし。


 さて大将のごはんを食べて腹八分。温泉に行きましょう。アイちゃんも満足したようです。


「お姉ちゃん屋上いくよねー?」


「着替えは持った? じゃあ行こうか」


 今日も満天の星空です。ライトアップもきれいですね。なんど来てもしみじみします。なんとなく、お行儀が悪いと思いつつなんとなく、空を見上げてお湯に浮かびます。目の前が空しかなくなり、宇宙をさまよっているよう。星空の中を飛んでいきます。温かくて眠ってしまいそうですね。


「さて、普通につかろう。アイちゃん?」


「ブクブク」


「ああ、もう、潜水してはダメですよ!」


「ブクブク? ぷはぁ、お姉ちゃんなにー?」


「潜水してはダメですよ?」


「はあい」


 まあ私の背泳ぎもダメですけどね。あはは。


「お、アカネいるな?」


「いますよぉー」


「晩酌の用意はさせてるからね?」


「楽しみです!」


「たっぷりお魚食べましたー!」


「美味しかったですねぇ」


「なんや飲み会するんですって? 混ぜてくださいよー」


「みんなで飲もうねー!」


「なにが出るんですかね? 楽しみです」


「ビールが飲めるのがいいなぁ」


「ごはん食べれるのがいいー」


「子供は寝る時間ですよ?」


「ぶーぶー」


 まあ晩酌はお酒がメインですからね。アテはなんでも構いません。


 まいどもうしわけないですがひと足お先にいただきます!


「先に上がりまーす」


「おう、どんどんやってていいからな!」


「度の低いワインもありますよ」


「楽しみです!」


 さあ、浴衣にはんてんをはおったら談話スペースに行きましょう。スタッフが待ってます!






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