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ひとパ☆  作者: いかや☆きいろ
秋の風
118/188

寒くなってきました 5

 さて、仕込みとひとパです。


 卵を茹でて牛スジを煮込んで柔らかくするだけですけど、牛スジはめっちゃアク出ますんで二回に分けます。最初はアクが出るので流水で洗い流します。適度に切って洗った鍋に戻します。卵は沸騰してから八分、火を止めて放置します。牛スジは思いきり沸騰させてください。煮崩れしないんで。二回目の時にネギの青いとことショウガスライスを入れます。臭みとりですね。あとはひたすら茹でます。


 ゆで卵はできあがったらカラをむいて、うどん出汁、砂糖、薄口醤油で濃いめの出汁を作って漬けこみます。温かいうちに冷蔵庫へ。牛スジも保存しておきます。


 はい。では今日はブランデーでゆったりひとパして明日にそなえます。




 さて、おでんパの日です。玉子はかなり用意しました。二十個あります。足りない気がします。スタッフに頼んどこ。大谷さんと星野さんのメアドは抑えてますけど契約とかはなんかアイちゃんがやってくれてるんですよね。私は苦手なんで助かりますが。


 またしてもリムジンがお出迎え。大谷さんです。近所の人はまたアカネちゃんかって反応なんですけど! トラブルメーカーではありませんからね?!


 アイちゃんは普通に喜んでるしアンナさんは自宅かのごとく冷蔵庫から缶ビール出して飲んでるし。あ、私にもください。あとなんでリムジンにおひつを積んでるんですかね? お漬物も? アイちゃんは嬉しそうですがリムジンに乗っておひつごはん食べる女子高生なんてアイちゃんしかいませんからね? 存在がファンタジー!


 そしてホテルにつきました。


 みんな着いてるみたいですね。リムジン何台あるの?


 一台いくらするんだろう?


 さっそく宴会場へ。小さいところを頼んでいたはずなんですが、まあまあ広いですね。スタッフが動くために必要らしいです。それはなんとなくわかります。動線が作れないとお客様にぶつかりますからね。


「おはようございます!」


「もう昼だけどなー」


「下準備はうちのスタッフを使ってくださいな」


「手伝いますでー!」


「私もやります!」


「俺もやりますよ!」


「俺もやるか?」


「大将は晩ごはんとおつまみをお願いします」


「おう!」


 これで夕ごはんも楽しみです。


 さて、まずは鍋を用意します。人数が多いので三つ用意します。うどん出汁をスタッフに任せましょう。ねりものや野菜など大した調理もないので任せます。モチ巾着とか出来合いです。つみれとたれくらいなのでつみれはスズちゃんたちに任せましょう。


 たれは塩気より辛子を重視します。出汁が濃いのでつけなくても辛子だけでも食べられます。辛子味噌も用意しましょうメインのケチャップ辛子も簡単です。余分に作っておきます。


 出汁の濃さを味見していきます。舌を水で洗いつつ三つの鍋を味見します。薄口醤油と粉末出汁を適宜足していきます。味付け玉子の予備も確認。味見にひとつ食べます。さすが光里家スタッフ、私の味に仕上がってます。


 具材も確認、出汁を別の小鍋に作ったらつみれを煮固めておきます。沸騰させない。


 全部の鍋に具材を入れていきたれをニ種類スプーンで取れるように並べて取皿も確認。完璧ですね。ねりものはちくわやじゃこ天なんかを用意しました。トマトも入れましょう。かなり小ぶりのものです。これでお腹いっぱいはもったいないですからね。あらかじめ湯むきしておきます。


 さて、牛スジも別の鍋でしっかり出汁で煮込んで火を止めて放置、支度がほぼ終わってから入れていきます。あとは野菜物が煮えて全体の味がなじんできたらおでんパーティーのはじまりです!


 さあ、いただきましょう!


 ちなみに椅子はありますが立食形式です。


「スタッフ! ビールを!」


「はい、お嬢様!」


 さっそくサーバーが持ち込まれています。ほぼ自宅ですからね。


「じゃあおでんパーティー開幕だ! リョウヘイもウヅキもカズコさんもたっぷりやってくれ! では、かんぱーい!」


「かんぱーい!」


 さあ、おでんパーティーのはじまりです。こんな大規模にやるもんじゃないとは思いますが。玉子と牛スジの味は確かめておきます。……うん、美味い! 自画自賛です。粉末出汁はいいものだ。


「ビールも美味しいです」


「おでんはやっぱ冷たいビールだよな。ジャガイモうめー!」


「もうなくなりましたわ。スタッフー」


「速いでーす! ちくわ美味しいでーす!」


「このたれイケる! ウインナーもうまいで!」


「ほんと、美味しいです。しめじも入ってる……」


「お姉ちゃんのごはんは美味しいよ! 玉子美味しー!」


「普通に店の味だ……。ハクサイ美味い」


「うんうん。いくらでもたべれまーすね!」


「次は牛スジだ!」


「ビールがいくらでも飲めますわ!」


「おお、やっぱりアカネちゃんのメシは美味いな!」


「いくらでも食べれるぜ」


「うん、粉末出汁だけじゃなくてあとから味を足してバランスよくしてるな。お店の濃い味付けになってる」


「うちで出してもいいくらいですね」


「ふひゃひゃ、また自慢できるのう」


 誰に? 大将たちも置物ふたり組もカズコさんも満足してくれているようでよかったです。夜は大将の高級ディナーなんでショボいけど許してね。ちなみにシメはうどんです。うどん出汁だしね。


 みんなが飲んだり食べたりしていると、突然宴会場のドアが開きました。なになに?






 お腹すきました。



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