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骸骨軍団  作者: ブルーベリージャム
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46話 北方騎士団遠征部隊隊長ビデス

【北方騎士団第一軍遠征部隊 隊長ビデス】


突然辺りに紫色のもやが広がった。

「吸い込むな!解毒を!」

「スライムだ!」


数人が倒れている。


隊の前方では二匹の骸骨との戦いが行われている。

こちらも数人が倒れていて、騎士2人の身体が炎に包まれている。


無理だ。


侮り過ぎた。


敵の骸骨2匹にこちらは40人。

今は全員が馬から降りて骸骨2匹の周囲を囲んでいる。

だが、でかい魔物なら多数で同時攻撃もできるが、骸骨相手ではせいぜい二人か三人。

しかも、武技も魔技も味方を巻き添えにしないように使わねばならない。


対して、骸骨の方は魔技を使ってくる。

火焔斬だと。

なんで、骸骨の魔物が使えるんだ!


しかも、周囲にはまだ3000もの骸骨がいるんだぞ。

いつもの感覚で臨んだ戦いであった。

並みの骸骨相手なら、このメンバーの誰しもが100匹相手にも怯まない。

それが、たった2匹相手に、この状況だ。


「引け!街道まで戻って、態勢を立て直す!引け!」


私は馬を正面の骸骨と対峙している騎士達の前に躍り込ませた。


「隊長!」

「引けません!こいつらを倒します!」

「後ろを見ろ!毒だ!」

「隊長!前を!」


くそっ!

剣を振って、骸骨の斧を捌こうとするが、重い。

剣先は押し返され、馬の身体を傷付けてしまった。


暴れる馬体から飛び降りる。

そこに、二本の剣戟が迫る。


「連撃!」


ガッガッガッ。

骸骨の4撃目を辛うじて躱す。


俺の後方から炎の熱が伝わってくる。


引かせてもらえんか。


「魔技を撃つ!後方に下がれ!」

私の声に騎士達が囲みを解いて、私の後方へと移動を始める。


「風よ、刃となりて触れるものを切り裂け!魔技、疾風斬!」

私の剣戟が切り裂く刃となって骸骨に向かって飛んで行く。


だが、骸骨が二本の剣を振るって、風を起こした。

私と同じ、いや、その風は渦巻いて。

それは、上位の魔技、疾風旋風斬だ!


私の放った風の刃を巻き込み、渦巻く風の刃に私の身体が翻弄される。

頬は裂け、マントが切り刻まれる。

だが、鎧で守られている。大丈夫だ。

一方で、ある考えが脳裏に浮かぶ。

私は、この技を知っている。

この技を使う二刀流の男を知っている。

だが、彼は、北の前線にいるはずだ。


私の目の前に、二本の剣が迫り、その剣先が私の首を狙っている。


カッ!

カッ!


二本の投擲用短剣が骸骨を狙い、それが弾かれた。

私は下がって、距離を取る。


私の前に二人の騎士が割り込み、二刀流骸骨の相手を始める。


「ビデス隊長。」

「すまん、ジョエル。」

短剣を投げたのはこのジョエルだ。


「退路が絶たれました。骸骨に囲まれました。」

そうか。

「スライムが消えました。」

「毒に8人やられました。」

「生き残りは22人です。」

周囲の騎士たちが現状を叫ぶ。もう半分やられたのか。


「引けないなら、突破するまで。帝国騎士の誇りにかけて、骸骨を打ち倒す!」


私は二本の剣を振るう骸骨に向けて突進した。



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