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骸骨軍団  作者: ブルーベリージャム
33/111

31話 フェンクル領領都攻略

初日の夜襲は上手くいった。

「吸魂」できた魂は25人だ。

彼らの魂の記憶に拠ると、どうやらフェンクル領領都騎士団は領内の3つの街の騎士団に召集を掛けて人数を補充しているようだ。

初日の彼らはデ・ランブルブの街の騎士団だった。


我々は骸骨魔法操兵のインビジー9人をその場に残して引き上げた。


翌日以降は彼らが偵察員となり、敵の戦力を教えてくれる。


だが、翌朝に来た交代部隊がデ・ランブルブ騎士団の状況を確認後、その夜から彼らが街道封鎖地点の夜警に立つことはなかった。

どうやら初日の被害から夜間は危険と判断したようだ。


ならば、こちらから夜襲に行くとしよう。


シグス達隊長10名を集めて作戦会議だ。



このデ・シームの北からフェンクル領領都までは馬で2時間の距離だ。

領都の街門は、おそらく破壊耐性の魔法が付与されているので、破壊行動は時間の無駄だろう。

それに今回は、こちらに骸骨魔法操兵のインビジー9名とムーヴ9名がいる。

剣の腕前はまだまだだが、内部に侵入して街門を開けるには十分な人数だ。


隊列の進軍には、前方にダークを配置する手が夜襲では有効だったが、今回は街門上から監視しているだろうから、その有効性は無い。

それにタバーニらデ・シーム騎士団でも他領であったフェンクル領領都の騎士団本部などの位置が不明だ。

デ・ランブルブからの応援部隊も同じく詳細は不明だ。


なので、街門を制圧し、領都騎士団団員の魂を「吸魂」してから、シグス達に目的地を教える必要がある。

では、出発だ。



インビジーは昼間の間に先行してフェンクル領領都に侵入した。

我々骸骨軍団は夕方頃にデ・シームの街を離れ、骸骨剣士を前衛に進軍を開始した。

骸骨剣士は、鎧以外の装備を騎士隊に預けて、駆け足だ。

そして、街道の封鎖地点の土塁が見えたところで、装備を整える。

骸骨剣士は盾を背負い、弓矢を手に持つ。剣は腰に提げている。

メイヤーの6番隊は馬を降りて、今回も盾装備だ。

俺と骸骨魔法操兵も馬を降りる。

先鋒はダークと共に移動するムーヴだ。

彼らが土塁を越えたら、こちらも足音を響かせ、進軍する。



領都街壁上に見える騎士達の動きが慌しくなった。

いや、彼らは領都守備隊かな?


500人の骸骨騎兵と100人の骸骨剣士が足音高く接近するのに気を取られたのだろう、先行したダーク達はすんなりと街門に取り付いた。

ムーブが街門を透り抜け、内部に侵入する。

同時に昼間のうちに侵入していたインビジーも守備隊の剣を奪い、攻撃に廻る。

街門周辺から守備隊を排除し、ムーブの3人が閂を外して、街門が開けば、骸骨軍団を突入させる事になる。


街門前に展開した骸骨剣士たちの弓矢が街門上の守備隊を襲う。

街門前にはメイヤーの6番隊に守られた俺がいる。

適当な間隔で「吸魂」をする事で、フェンクル領領都内の領主邸と騎士団本部の位置が分かった。

帝国大使館は無いようだ。


グレイ騎士団長とラモン副団長は街門に、マンディ副団長と領都騎士団4番隊が領主邸にいるのがわかった。

騎士団本部は空のようだ。


街門の内側の剣戟の音が小さくなった。そして、街門が開く。


突入だ。



ここフェンクル領領都騎士団は騎士団長、2人の副団長、6人の隊長と騎士達、計189人。

さらに、3つの街の騎士団から召集された騎士達が153人。

合わせて342人の魂が3日前の夜襲と今夜の襲撃で得た騎士の魂だ。

領都守備隊の魂は86人分。

そして馬の魂が43頭分。

幸いな事に領都の人間に戦いに巻き込まれて亡くなった者はいなかった。


フェンクル侯爵は屍人とし、後片付けを任せる。


我々骸骨軍団は、夜明け前にデ・シームの街への帰途に就いた。


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