12話 騎士団本部
騎士団本部に到着すると、建物内に明かりが点いている。
本部建物内には事務担当や食堂係りなどの民間人も多いが、通常であれば17時から20時の間に帰宅している。
なので、建物内にいる者は騎士団員だろう。
サーチャーの『周辺探知』で確認すると、建物方向に人間の気配あり、だ。
では、突撃しよう。
◇
騎士団本部の建物は正面側は両開きの木扉だけだが、石塀で囲まれた建物側面や裏側にも複数の出入口がある。
これは訓練場への出入り用などに使っているものだ。
そちらへは20人の骸骨騎士を別働隊として、民間人が使用する通用門から侵入させた。
率いるのはサンシャとメイヤーだ。
本隊は正面扉を開き、突入する。
「骸骨だ!」
「なぜ、ここに!」
「た、たすけ・・・。」
仕事上がりの騎士達をあっさりと片付ける。
ここに居たのは7人だ。
残りは2人。
彼らの記憶によると、2人は神殿に寄ってから帰って来るそうだ。
では、待たせていただこう。
◇
1階広間での待機組みを20名とし、他の者には装備を整えさせる。
今は剣を抜身で持ち歩いているが、やはり移動中は鞘が欲しい。
そうなると、腰に鞘を装備するための腰ベルトが欲しい。
腰ベルトを付ける為には、腰骨よりは胴鎧の方が適しているだろう。
そして、俺も含めて、地下墓地の供物の盾と剣を装備してる者は、手入れされた装備に変えさせた。
骸骨騎士たちは騎士団の全身鎧を身に付けた。
残念ながら鉄兜は止め具が留められないので頭は骸骨だ。
6人の隊長たちは青いマントも装備している。
骸骨魔法操兵の8人は鎖帷子に灰色ローブだ。
帯剣も出来るし、ディエゴは左手に盾を持って、俺の後ろに立っている。
俺には、ベニーが装備を一式持って来てくれた。
騎士団胴鎧に白マントだ。
これはシグス騎士団長の装いだが、良しとしよう。
さて、そんな事をしている間に神殿に寄っていた2人の騎士達も帰ってきた。
正面扉を開けて、そこにたむろする我々を見て固まっていたので、さっくりと始末する。
「吸魂」
◇
これでデ・ルー騎士団員129人を全員「吸魂」できた。
朝までにはまだ時間があるので、骸骨騎士達には騎士団本部の窓を木板で塞ぐ作業を命じる。
ここは、明日からの昼間の待機場所になる。
さらに、骸骨騎士20人を執政官官邸に向かわせ、同じ作業を命じた。
俺はディエゴを伴い、地下墓地に戻る。
ストックしている魂たちに骸骨の身体を提供するためだ。
夜空には、赤の月と青の月が輝いていた。
◇
骸骨軍団構成(143体)
司令:俺
大隊長:シグス
中隊長:オズマ、ガナベル
分隊長:ベニー他6名
骸骨騎士:111名
屍人騎士: 9名
魔法操兵: 8名
その他
屍人: 4名
屍鼠: 1匹




