幕間 周辺国家概要
本資料は、第十六話時点におけるヴァルデン王国周辺諸国、およびルーシェ皇国との軍事・国力比較をまとめたものである。
---
■ 周辺諸国位置関係(簡略図)
エーレンベルク王国
│ │
モンレーヴ王国 ─ ヴァルデン王国 ─ ルーシェ皇国
│
レオーネ自由都市同盟
│
カスティア聖王国
※ 位置関係を示す概略図です。実際の距離・縮尺とは異なります。
---
■ 周辺国家
モンレーヴ王国
ヴァルデン王国西方の大国。
肥沃な農地と騎士文化で知られ、葡萄酒の名産地としても有名である。
---
エーレンベルク王国
ヴァルデン王国北東の同盟国。
芸術、音楽、工芸が盛んな文化国家であり、外交手腕にも優れる。
ヴァルデン王家とは古くから交流が深く、王族同士の縁戚関係も多い。
---
ルーシェ皇国
ヴァルデン王国東方に広がる巨大宗教国家。
強大な軍事力と官僚制度を有し、大陸東方最大級の国家として知られている。
---
レオーネ自由都市同盟
ヴァルデン王国南方に位置する商業都市国家連合。
金融、交易、工芸が発達し、大陸有数の経済圏を形成している。
---
カスティア聖王国
レオーネ自由都市同盟の南西に位置する宗教国家。
葡萄酒の産地としても知られ、敬虔な信仰と古い伝統を重んじる国である。
---
■ 軍事・国力比較(第十六話時点)
人口
・ヴァルデン王国 約400万人
・ルーシェ皇国 約1,500万人
常備軍
・ヴァルデン王国 約1万5千人
・ルーシェ皇国 約8万人
戦時動員兵力
・ヴァルデン王国 約6~7万人
・ルーシェ皇国 約15万人
軍属魔術師
・ヴァルデン王国 約30人
・ルーシェ皇国 約120人
野戦投入魔術師
・ヴァルデン王国 約18人
・ルーシェ皇国 約50人
※ 数値はいずれも推定。
---
■ ヴァルデン王国軍
封建制度を基盤とする軍。
国王直属軍、王国騎士団、地方諸侯軍、街道巡察隊などによって構成される。
戦時には諸侯が兵を率いて参陣する。
軍属魔術師は約三十名。
しかし王都防衛、地方守備、研究、教育などにも配置されているため、大規模野戦へ投入できる魔術師は二十名にも満たない。
宗教国家との緒戦では、およそ十八名が参戦する。
---
■ ルーシェ皇国軍
皇帝直属軍を中核とする常備軍国家。
巨大な官僚制度によって平時から兵を維持している。
人口ではヴァルデン王国を大きく上回るが、広大な国土を防衛する必要もあり、全兵力を一方面へ集中させることはできない。
軍属魔術師は約百二十名を擁する。
この遠征では、そのうち約五十名が動員されている。
---
■ 魔術師
魔術師は極めて希少な存在であり、平時は国家運営を支える貴重な人材でもある。
軍事だけではなく、
* 治療
* 土木
* 教育
* 研究
* 災害対応
など国家運営全般を担っている。
そのため戦場へ投入される人数は限られる。
一人の戦死・負傷が戦局へ与える影響は極めて大きい。
---
■ 魔術師等級(一般的な目安)
S級
国家を代表する最高位の魔術師。
一人で戦局へ大きな影響を及ぼす。
代表例
* アーデルハイト・フォン・シュネーベルク(アーデル)
* 安藤悠真(魔力量は歴史上類例なし)
---
A級
一軍を率いることのできる上級魔術師。
攻撃・防御・回復いずれも高水準。
ヴァルデン王国では数名しか存在しない。
代表例
* ジークフリート・バウアー(ジーク)
* シャルロット・アイヒナー(ロッティ)
---
B級
王国軍・地方軍の主力。
実戦経験豊富な中堅魔術師。
---
C級
地方勤務、補助任務、教育、見習いなど。
単独で戦局を左右するほどの力は持たない。
黒田は魔術師ではないが、分類するとすればこの程度に相当する。
---
■ 傭兵団
ヴァルク紙幣発行によって確保した資金を活用し、王国は約二千名規模の傭兵団を雇用する。
人数では正規軍に及ばないものの、ほぼ全員が実戦経験を持つ職業軍人であり、高い戦闘能力を誇る。
戦争では主に遊撃、側面攻撃、追撃戦などを担当する予定である。




