アルビオレの心配
アルビオレ視点でっす。誤字脱字は…きっとある。
俺はどうやらツェリに何かの病気をうつされたらしい。昨日突如高熱が出て、現在ベッドの中での静養を余儀なくされてしまっている。倒れた昨日よりかはいくらか熱は下がったようだが、まだ倦怠感が残っている。
ツェリより頑健な俺がこの様だ。ツェリなぞ俺よりか弱い女なのだから、更に辛いのだろうな……。
俺がツェリを心配しながらベッドの中で考え込んで居ると、ドタドタと大きな足音を響かせながら俺の部屋に誰かが近づいて来る音がしてくる。
その足音の主は俺の部屋の前でピタリと止まり、奇妙な間を挟んでドアを叩いて来た。
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダ………。
そのドアの叩きかたは異常であった。まるでドアを叩きのめさんとしているかの様であった。何者かの容赦のない殴打で、ドアの蝶番がギシギシと音を立てている。
その様子を見ていた俺は、若干入室の許可を与えるのが不安になって来るが、俺が返事を返すまでドアを勝手に開けない所を見ると、多分ラハグロー辺りではないかと推察する。
「…………入れ」ガチャバタンッ……。
なんともまあ、驚いた。何者かは俺が返事をするかしないかの間に、ドアを開けてズカズカと入って来やがった。
「大変ですっ!!一大事でございますっっ!!!」
部屋に入って来たのは………筋骨粒々な歴戦の猛者………では無く、ツェリのメイド兼護衛に任命したマオカであった。
ツェリとは数日で直ぐに打ち解けた様で、一緒に居る様子を遠目でみると、マオカの外見と相まって、ツェリがどこぞの男と一緒に居る様に見え、何故だか胸の辺りが少し苦しくなったのだが、一体あれは何だったのだろうか?
それにしてもマオカはこれで、性別が女性なのだから驚きだ。マオカ本人には言えんが、本当に女性なのか疑った事もあったが、メイド長のリグレットが間違いなく女性だと言い切ったので、女性ということで納得したのだが、年々雄々しくなっていっている様な……いや、まさかな。
俺の反応の無さに焦れたのか、マオカは俺が寝ているベッドに近寄ってきて、更に言い募る。
「聞こえていらっしゃいますか?旦那様っ!一大事何ですよっ!!」
うおっ!アップは止めろ。お前のアップは暑苦しい。体調が良くないのに、悪化させる気か?
「………はあ…。一大事とは何事か?」
「奥様がっ!ツェツィーリア様がっ!!!」
マオカがツェリの名前を出した途端に、微熱でボーっとしていた頭がスッキリしたから不思議だ。
「何だっ?ツェリがどうした?」
俺の変わりように、若干驚いた様子のマオカだったが、何があったのか説明をしてくれた。
「それが……昨日、奥様の体調がお悪かったのは、旦那様もご存知で御座いましょう?」
「まあな……それで?」
「はい。私はとても心配になり、早く治るように栄養満点のスペシャルドリンクをお飲ませしたのですが…………」
「スペシャル…ドリンク?何故だろうな?急に寒気がしてきた。そっ…それで、そのドリンクを飲ませて、何なのだ?」
「……元気に快癒されると思ったのですが、奥様の呼吸が弱々しくなっていらっしゃる様な…………」
「なっ?何だとっ!それは本当か?」
「先程、奥様の様子を確認させて頂く為、お部屋へ伺いましたところ………」
「呼吸が弱々しかったと?」
「…………はい」
「……ツェリの元に参る。マオカは医者を呼べ!ラハグローにも伝えよっ!」
「いえ、ラハグローさんには既に、お医者様を呼んで頂く手配をお願いしております。こちらに来る前に偶然お会いしたもので…」
ム?そうなのか?普段はあんなでも、有事の際はテキパキ対応するからな、ラハグローは。
医者の手配は、ラハグローに任せておけば問題ないだろう。
問題はツェリだ。様子を見に行かねば。俺はベッドから立ち上がると、ツェリの部屋に向かったのであった。
アルビオレ、発進っ!!




