何時まで経っても帰れない
前回のサブタイ変えました。果たして臨死体験に終わりがあるのか?みたいな感じになってきました。申し訳御座いません……。
「それにしてもあんたが、人の恋路を邪魔するなんて、大それた事出来たんだね?何をするにも面倒くさいとか、眠いとか言ってたのに……」
いえ、基本的にはそうなんですけど、好きな事には全力投球てすよ?現在は食べる事と、素敵な愛の行方の監視……いえ、観賞に心血を注いでおりますけども。
まあ、そんな事はお婆ちゃんには言えないから、伝えませんが。
「そっ……それよりも、私はどうしたら元に戻れるの?」
若干後ろめたい気持ちを誤魔化す為、お婆ちゃんに続きを聞いたのであった。
「ええっとねぇ…。ツェリが現世に戻るにあたり、必要な物があるのよ…」
「うわぁ~……嫌な予感しかしないけど、一応うかがいましょうか?」
「そう、まず気合いね……」
「はっ?」
お婆ちゃんは何を言って居るのだろうか?気合いとかで何とかなる程度の臨死体験であると、言いたいのかしら?そんな無茶な……。
「そして次に……」
次があるの?気合い…ときたら、次は……。
「根性ね?」
デデデ…デスヨネ~?ナンカソンナキハシテタヨ…アハハ……。ウフフ…。トオクノホウニ、シセントカ、ナゲカケチャウカラネ?
「更に……」
って、まだあるんかいッ!!いい加減にして頂きたい。全部精神論なんじゃないの?
「努力かしら?」
気合い・根性・努力って、やっぱりか!?どんだけ私の現世への戻り方、頑張りが必要なのか。面倒くさいのはちょっと御免被りたいものですな。
「…………はあっ……纏めると、自力で何とかしろって、事ですかね?」
私がそう言うと、お婆ちゃんは微笑みながら大きく頷いたのであった。
「早くしないとあんたの肉体はどんどん衰えて行くわよ?魂が無い肉体は意識も無いのよ?ということは、食事での栄養が摂取出来ないって事なのよ?」
「ええっ?ご飯が食べられないって事!?そっ…それは絶対に嫌だよ…私、頑張ってみるっ!!」
「うふふ、その意気よっ!!」
まず私は全身に力を貯めて、その力を一息に吐いて排出してみた。
「ふぬぬぬ~~~。ふんがぁぁぁぁ~~~」
特に何も起こらない。どうやら失敗の様である。
次にその場に座り込み、心を落ち着かせて無になる事にした。
「…………………………………脂身……………」
ハッ…!!いけないっ!心を無にするつもりが、何故か肉の脂身の事ばかり考えてしまうっ!!そして何も起こらない。また失敗だ。
***
どれ程の時間が経過したのかは分からない。色々試してみたけど、一行に帰れない。本当に帰れるかも疑わしくなってくる。他に何か必要なのかもしれない。お婆ちゃんにもう一度確認してみよう。
「お婆ちゃんっ!!私、もう結構気合いと根性を入れて努力してると思うけど、まだ駄目みたいなんだけど、他にまだ必要な事があるのかな?」
「……………………………………………………」
返事がない。私がお婆ちゃんの方に視線を向けたら、とんでもない事にお婆ちゃんはスヤスヤと熟睡していたのであった。霊体って、睡眠とか出来るのね………。気持ち良さそうに寝ているお婆ちゃんを見ていると、何かだかこちらまで眠気が襲ってくるから、不思議よね?
「ふわぁぁぁ~………。少し休憩にしよう…少しだけ………」
私はその場で目を閉じて、少し休む事にした。起きたらまた再開しようと決めながらゆっくりと意識を手放したのであった。
直ぐに元に戻る筈だったのですが、上手く行かず……。ツェリのみならず、私も迷走しております。
今後の展開は……未定です。




