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戦略的撤退をさせて頂きますっ!!

イエーイ!キャラが勝手に動くよ…。当初考えてた話と全然違っちゃったんだけど、まあ、いっか。

今回主人公の腐った純情な感情と、妄想が暴走するので、注意!!

突然東屋に入って来たアルビオレに、一同が驚いると何を勘違いしたのか、逢い引きしているのかと叫ばれた。貴方の目は節穴か?この部屋には、マオカも居るし、ましてやラハグローさんも居るんだけど?

そして王子という高貴な身分の方が、私なんかとそんな事になる分けも無い。全くアルビオレはしょうがない人ですね?


「逢い引きって何ですか?王子とは偶然会いましたが、それが何か?」


私はハッキリと言ってやりましたよ!何を勘違いして一人で盛り上がってるのでしょうか?


「なっ……。そうなのか?逢い引きでは無いのだな?」


「だから、先程からそうだと言ってるじゃないっ!そうですよね、王子?」


中々信じないアルビオレに、王子にも否定してもらおうと、声を掛けたのですが、何故か赤い顔でモジモジしている王子。どうした?


「いっいやあ、久し振りだなアル!!僕らが逢い引きをしているように見えたんだ?こっ困ったなぁ~エヘヘ………」


何なのでしょうか…その、別段困ってない風な言い方は?

王子は確かまだ結婚されては居ない筈なので、ここで侯爵子息の妻と良からぬ噂が流れるのは、不味いのではないでしょうか?もっと真剣に否定してくれないと困るのはお互い様なのに……。


「ナイアス……お前……何故そんなに嬉しそうなんだ?俺の妻とのあらぬ疑いを掛けられて居るのに………」


「ええっ?あらぬ疑い…かあ。でも本当に僕達の間には何も無かったのかな?」


はあっ!?王子よ?丸く収まりそうなのに、何を言ってくれちゃってんの?頭にウジでも湧いたのかしら?内心王子をボコボコにしたい気持ちを抑えて、小首を傾げてみせると、何故か王子のみならず、アルビオレまで、急にむせ始めた。


「ゴホッ…ゴホゴホッ!」


「ゲホッ…ゲホゲホッ!」


何この二人のむせ方のシンクロは……。とても気味が悪いわ……。二人で私を陥れようと画策でもしているんじゃないかしら?


「可愛い……」


「………ふっ…ふんっ…。どっ、どこがだ?」


「ええっ?アルは今の仕草の彼女を見て、可愛いと思わなかったのかい?だとすれば、目が可笑しいかのか…それとも頭が……ああそっか……」


王子が何やら憐れみの籠った目で、アルビオレを見ている。まるで頭が可笑しい、可愛そうにな…と言わんばかりに。

目は口ほど物を言うと言いますが、本当でした。雄弁に語っちゃってます!

流石にアルビオレもバカにされているのに気付いたらしく、


「失礼だなっ!俺は至って正常だ!!」


と、王子に向かって怒鳴っている。相手は腐っても(失礼)王子なんですから、その口の聞き方はいかがなものでしょうか?


「本当に?」


「疑うなよっ!俺とお前の仲だろっ!!」


なんっ!?なんですと?ふ……二人の仲って……えっ?もしや王子が未だ婚約者の一人も居ないのって……そういう事なの?二人とも付き合っている恋人とかが、居ないと怪しまれるから、アルビオレの方はルルさんというスケープゴートが居て、僕たちはそんな仲じゃありませんよ?的なカムフラージュに使われているんじゃないかしら?あら?じゃあ私は?カムフラージュのカムフラージュ?って、頭がこんがらがって来たわ……落ち着け、私!!真実はいつも一つなのだから!!ハアハア……。


ラハグローさんとの危ない主従関係も良かったけれど、友人関係からのジレジレな純愛とかも捨てがたいわね?あっ!こちらは主従関係も一緒だったわっ!一粒で二度美味しいっ!!ヒャッフ~♪ハアハア……。

二人とも顔だけは良いので、この素敵な空間に居ると、私の熱く迸るリビドーが暴走してしまうっ!!

せっ戦略的撤退をさせて頂かなくてはっ!


私はこの素敵な空間から、逃げるための手立てが無いか、マオカに聞くことした。私だけでは角が立たない様にするのは無理なのでね。


「マッ…マオカ…。この場から退散するにはどうしたら良いかしら?」


「この場から…で、御座いますか?私めは、旦那様の勘違いを解いておいた方が、後々面倒くさく無くて良いと思いますが……」


「いえ、それ所じゃ無い………いやいや、じっ実は、気分が優れないのです…」


ううっ…適当な事を言ってしまった…これじゃ、信じてはもらえないよね?


「後気分が悪いので御座いますか?……そう言えば何やらお顔が赤いような……もしや、お熱でも出てしまったのでは?」


マオカが熱を測るために、私のおでこに手をかざして来る。


「奥様っ!お熱が御座いますっ!急ぎお休みになられて下さいませっ!!」


マオカが慌てて私を抱き抱えると、物凄いスピードで東屋を後にしたのであった。


私の顔が赤かったのは、素敵な空間のせいで興奮したからだと思うけれど、ラッキーだったわね。


ああ、でも私が出ていった後のあの空間には、男三人が取り残されて居るのよね?きっ気になる…。若い二人のジレジレな関係に、ちょっかいを掛けるチョイ悪執事……良いっ!良いわっ!!ハアハア……。


「奥様……お熱が上がって参りましたでしょうか?急ぎませんと、いけませんね……お辛いでしょうが、我慢して下さいませっ!」


マオカがまた勘違いをして、更にスピードを上げたのですが、生憎私は妄想の世界にドップリ浸かって居たので、全然辛くは無かったのですが……いえ、幸せすぎて辛かったのですが……。





誤字脱字が、わんさか有ります。直すよ…うん。

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