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アルビオレの衝撃

アルビオレ視点でござる。誤字脱字は多分直しますよ?きっとね!

ツエツィーリアを迎えに行ったら、何故か不機嫌な顔をされた。

ラハグローめ……何が「女性は迎えに来て欲しい」だ。全く喜んでなかったぞあれは……。むしろ親の敵を見るような目付きで睨まれたぞ。どうなってんだ?


どうやら俺はまた、ラハグローの口車に上手く乗せられた様である。

王都の侯爵邸に戻るまでの馬車の中で、何度話し掛けても無視をするツエツィーリアに、怒りが頂点に達しそうになって居たのだが、ここでまた実家に帰るとか言われたら、面倒なので我慢する事にした。

俺は心が広いからなっ!ハッハッハッ!!



邸に着くと直ぐにマオカが、ツエツィーリアに近付き抱き締めて来やがった。あいつ……メイドの癖に主に抱き付くとか、ふざけやがって…。

俺が何故だか分からないが、見た目筋骨隆々のゴツイ奴に抱き締められたツエツィーリアを見た瞬間、さっきよりも激しい怒りが俺の頭を煮えたぎらせた。


直ぐにリグレットがマオカを引き剥がしてくれた為、怒りを爆発させずに済んだが、危なかった。

俺は何を考えているんだ……。別に…ツエツィーリアが誰と抱き合おうが関係無い筈なのだが………。


俺が不可解な自分の気持ちに、思いを馳せながらつい、ツエツィーリアの方を見ると、何故かツエツィーリアがマオカの肩なんかに手を置いているではないかっ!


またも頭に血が登った俺は、マオカから引き離す為にツエツィーリアの細く柔らかい腕を、掴んで邸の玄関を通り抜け応接室まで引っ張って行ったのだが、その腕を掴んだ力が余りにも強すぎた為、痛みを感じたツエツィーリアから制止を掛けられるまで気付かず引っ張ってしまったのであった。


「ちょっと、何なの?引きずらないで欲しいの!」


その言葉でようやく自分が何をしているのか分かった俺だったが、自分が何故ツエツィーリアを引っ張ってしまったのか、理由が分からず固まってしまったのであった。







俺が応接室付近で固まって居る間にツエツィーリアは、何処かに行ってしまったらしく、気付いたらガクガクと俺を揺さぶりながら物凄い剣幕で喋りかけて来るのはルルが目の前に居たのであった。


「ちょっと、アル?聞いているの?どうなのよっ!ちょっと!!」


「ままま待て!そそそんなに揺さぶったららら……」


ルルが余りにも高速で揺さぶるので、気分が悪くなって来た。オエップ。

酸っぱいものが込み上げて来たが、俺は耐えた……耐えきった。

俺が吐き気から生還すると、ルルがとんでもない事を言って来た。


「落ち着いたかしら?」


ちょっと待て!お前……自分が揺さぶって気分を悪くさせた俺に対しての言葉がそれか?

ついルルへの文句を言ってしまう。


「お前なぁ…気分を悪くした相手に対しての「そんな事よりっ!大切な用件があるのですっ!!」


俺が喋って居るのに、被せて来やがった………ルル……恐れ入ったよ。お前の奔放な所が好きだったが、流石にこれはちょっとな……などと、考えて居る俺にルルは大切な用件とやらを言いはなって来る。


「大変なんですよっ!先程とんでもない方に出会ってしまったのです!その方にアルへの言伝てを頼まれたの!」


「とんでもない方?言伝て?一体何の事なんだ?」


具体的な単語が出て無いので、俺には全然伝わらないのだが、答えを知っているルルからすると、何故ここまで伝えて分からないのか、不満げな表情でこう言った。


「ふうっ…。本当に分からないの?アルとは親友同士だって言ってたのよ?」


親友……?それにルルの話した人物像を当てはめると………ああ……分かった。分かりたく無かった気もするが、分かってしまった。

俺は一つ大きなため息を付くと、ルルに向かって聞くことにした。


「はぁ~~~~~……ナイアス……王子だろ?」


「あら、やっと分かったの?そうよ!ナイアス様よっ!あの方に頼まれたの!えっと……確かこう言ってらしたわ。『東屋に居るから早く来い。二人で内密な話をしようじゃないか』と、おっしゃっていらしたわ。何かしらね?良い歳の男二人でかわす内密な話って……?」


何故かルルの瞳がキラキラと光り輝いて居る様に見えるのだが、気のせいだろうか?そして若干鼻息が荒いような…?


「さあ、王子様をお待たせするのは駄目でしょう?さあ、早く!東屋に向かってちょうだいっ!!」


グイグイとルルに背中を押され、その上何故か凄く良い笑顔で見送られた俺は、腑に落ちない気分を無理矢理切り替えて、東屋に向かったのである。

その目的地の東屋で、とんでもない場面に出くわす事になろうとは、夢にも思っていなかったのであった。










アルビオレって、一人でも駄目男なのに、王子という名の駄目男が、もう一人居るな。駄目男の二乗……。


コンビで駄目男だな。駄目~ズとか名のってお笑いとかしたら、面白いですかねぇ?

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