素敵な空間と称される場所に取り残された三人
イレギュラーなアルビオレ視点です。
誤字脱字は否めない。
俺がナイアスと、言い合いをして居ると、突然マオカが勢い良く部屋を飛び出して行った。
余りの性急さに、驚いていたのたがマオカだけでは無く、ツェツィーリアも一緒に居なくなってしまっている。マオカしか見えなかったが、一緒に出て行ったのだろうか?
俺が考え込んで居ると、ナイアスが肩を叩いてくる。
「なあなあ、アルはツェリちゃんの事を仕方なく正妻にしたんだろ?」
「うん?……ま、まあそうだが?それがどうしたんだ?」
何故だか何時ものナイアスらしくない、言い方と態度だな……それに、俺ですら愛称で呼んでいないのに、コイツ…ちゃっかりツェリちゃん何て呼んでやがる…馴れ馴れしい!あいつは俺の妻なのだぞ?気安過ぎるのではないか?
「えっとさぁ……別れる気は無いかなぁ?なんて………」
「無いな」
「おっ…おいおい、速答だな?お前にはあの……何て言ったか……ああっと…ブブ…チブ…ベル………とか言う、あの踊り子が居るじゃないかっ!!」
ナイアス~!お前は…ルルの名前を忘れたなしかも、チブって何だよ?恥部って事か?
全く、自分がどうでも良い人物の名前は直ぐに忘れるんだから、困った奴だ……ん?それで言うと愛称で呼んでいるツェツィーリアの事は、気にいったという事か!?友であり、臣下でもある俺の妻なんだぞ?無いよな…無い無い。
「ルルだ。変な名前で呼ぶな!それとルルと……ツェリは別だ……」
「別って何?まさか、別々に好きとか言わないよね?」
ナイアスは、さっきから何なんだ?俺が誰を好きでも、別にどうでも良いじゃないか?お前に何か関係あるのか?いつもなら、気にも止めないくせに、今回は嫌に絡んで来るな…?どういう事なんだ?
俺がナイアスの、謎の行動に頭を悩ませていると、突然会話に入ってくる人物が居た……そう、ラハグローだ。
「申し訳御座いません、ナイアス王子…一つ御伺いしても宜しいでしょうか?」
「ああ…良いけれど?何かな?」
ラハグローは少し勿体振りながら、コホンッと、咳払いをすると話始めた。
「先程から聞いて居りましたが、要約すると奥様に一目惚れなされたので、アルビオレ様と別れてくれないかと、伺っていらっしゃったのでは御座いませんでしょうか?」
「うん…そうだね、有り体に言えばそうかな……まあ、あれだけ言えば普通はわかるよね…普通は?」
そう言いながら、ナイアスが俺の方を見てくる。チッ…悪かったな、分からなかったよっ!というか、お前はツェリに一目惚れしてたのかっ!だから、別れないかとか聞いて来てたのかっ!!何て奴だよ全く……。
「それでは、いかがなさるのですか?奥様を賭けた決闘でもなされますか?それとも奥様にどちらか選んで頂きますか?」
いやいや、ラハグローは何を言って居るんだ?ツェリは俺のつっ……妻だろうがっ!!決闘も選ぶも無いっ!!
「う~ん……ツェリちゃんを賭けての決闘か…僕はやってみたいけれど、まずは本人の了解が無いと、駄目でしょう?」
「確かに左様で御座いますな。奥様は先程マオカに連れられて、部屋を飛び出して行きましたので、今すぐには無理で御座いましょうな……後日改めてとされては如何で御座いましょうか?」
「そうだな……」
「って、ちょっと待ていっ!!二人で何を勝手に決めて居るんだ?ツェリは俺の妻であるのだから、決闘などする必要も、ましてや意味も無いぞっ!!」
「意味は有るよ?この僕、ハスハルゼ王国第一王子のナイアスが一目惚れしたんだよ?ハッキリ言って初恋だからね?」
「はあっ?お前は何時もあっちこっちの女に手を出して居たじゃないかっ!そんな奴に初恋とか、言われても信用が出来ないんだよっ!」
「あれは、大人の楽しみ方をしていただけだよ?恋と呼べるのは今回が本当に初めてなんだよ……」
ナイアスは赤くなりながら、少し恥ずかしそうに言って来る。こんな表情は今まで見たことが無いぞ?本気なのか?
「何にせよ、奥様ご本人への確認が必要で御座いますな…。今回のお話は一旦私がお預かりして、後日奥様にお伺いさせて頂きます」
ラハグローが話を纏めにかかっている間、俺はずっとナイアスを見詰めていた。ナイアスの方も俺から目を離さなかった。どうやら本気の様である。何故こうなってしまったのだろうか?せめてツェリが断ってくれる事を心の底から俺は願ったのであった。
何故かツェリ本人の居ぬ間に変なことになって居ります。ラハグローは、止めるどころか楽しんじゃってます。悪い執事です。ブラックラハグローです、名前もそれモジッてますしね、致し方ないかと。




