秘密ミッション?お兄ちゃんの恐ろしい計画を挫けっ!!!
一発書き。誤字脱字は、脳内変換で宜しくお願い致します。
ついでに、今回も本編じゃ無いです。ご免なさい。
主人公の弟のメヨーヨの話です。今までのメヨーヨ像が、壊れそうなので読みたい方だけ、どぞ。
次いでにジミーがちょっとだけ出演してます。
※この話は読み飛ばしても、本編への影響は無いと思われますので、無視してもオッケーでっす!!
皆さん初めまして、僕の名前はメヨーヨです。今年で十歳になりました。
僕は家族の誰よりも、ツェリお姉ちゃんが一番好きです。
お姉ちゃんも僕が一番好きだと、言ってくれていました。
僕が今よりも小さい頃、大きくなったらお姉ちゃんをお嫁さんにするのが夢でした。
毎晩お星様にお願いしていた程です。
僕の家はかろうじて貴族、という風前の灯火、弱小子爵家なのです。普段の生活は平民の人達と同じです。
朝から夕方まで働き、その一日の疲れを夜に癒し、また次の日も同じ事の繰返しです。
特に辛くも無く、それが当たり前でしたし、近くの村に友達も居ましたから、一緒に畑作業をしたり、遊んだりと、楽しく日々を過ごして居たので、僕は苦ではありませんでした。
僕の大好きなお姉ちゃんも、そんな平凡な暮らしが好きだと思っていたのですが、どうやら余り好きじゃ無かったみたいです。
最初に僕がお姉ちゃんの、結婚の話を聞いたのは、お姉ちゃんが忙しそうに何かの準備をしている最中でした。
僕がお手伝いしようか?と、聞くと少し困った表情で、「大丈夫、貴方は畑の仕事を手伝ってあげて!」と、言われました。
僕はお姉ちゃんが毎日疲れた表情で、何処かから帰って来るのを見ているだけでした。
半月もすると、流石に我慢できなくなり、お姉ちゃんに、再度大丈夫かと聞きましたが、やっぱり「大丈夫だよ」としか、言ってくれません。
本当は嫌だけれど、お兄ちゃんに聞いてみる事にしました。
すると、とんでもない事を言って来やがったのです。僕の大好きなお姉ちゃんは、結婚する事になり、その準備をしているから忙しいそうです。
僕はお兄ちゃんに、掴みかからんばかりの勢いで、飛び付くと、大きな声で叫んでしまいました。
「ええ~~~?お姉ちゃんの結婚する相手は僕ですよっ!?どういう事ですかっ!!」
「はあっ?お前……何の冗談を言ってるんだ?面白く無いぞ?そして、ツェリの何処に結婚したいと思える魅力があるんだ?」
「ええっ?お兄ちゃんには、お姉ちゃんの魅力が分からないのですか?…………いえ、分からなくて良いですけど……寧ろ分かるな……」
お兄ちゃんは、大きなため息を一つつくと、僕の額に手を当てて、「ふむ。熱は無いようだな…」と、失礼な事を言って来ます。
僕は至って元気ですよ?
「いいか、メヨーヨ……お前は叶わぬ恋をしているんだ。ツェリはお前の実の姉だ。分かるな?」
「うん……えっ?そんな事は知ってるよ?お姉ちゃんはたった一人の大切な兄弟ですっ!!」
僕のこの発言で、お兄ちゃんの表情が青白くなる。
「えっ?俺は?居ない事になってんの?」とか、「あれっ?俺も血が繋がっている筈だけど、メヨーヨの中では抹殺されてる?さっきのお兄ちゃんと言う発言は、(近所の)お兄ちゃん的な感じだったのか……………」と、膝を抱えながら、壁に向かってブツブツ言い始めてしまいました。怖いです。
流石にからかい過ぎたみたいです。特に好きじゃ無いけれど、一応お兄ちゃんも僕の兄弟だと、分かっては居ますよ。一応ね。
「お兄ちゃん、しっかりして!戻って来て下さい!」
僕はジメジメとキノコが、生えてきそうなお兄ちゃんの頬を、往復ビンタをして正気に戻る手助けをしてあげた。
頬を叩く軽快な音が、辺りに響く。
パパパッ……パパパッ……パパパッ……。
「やややっ……めめめっ……ろろろっ……」(※やめろ)
「戻って来たのっ?お兄ちゃん…良かった~!」
「末恐ろしい弟だ………兄の頬を躊躇いも無く、叩くとは……」
お兄ちゃんの頬は、真っ赤になっていました。まるで果物の林檎の様です。
「そんな事よりも、お姉ちゃんの結婚を阻止したいんですけど、どうしたら良いですか?」
「無理っ!!!」
即答で返されました。何故僕の恋路の邪魔をするのでしょうか?まっ…まさか……お兄ちゃんも、お姉ちゃんの事が好きなのでしょうか?
僕には魅力が分からない何て言って、コッソリ裏で
好きですアピールを、する気なのかもしれません。
お兄ちゃんの恐ろしい計画を僕が、挫いてみせますっ!!
この日から、毎日お兄ちゃんの動向を探るべく、僕は暗躍する事にしたのです。
調査その①
お兄ちゃんは、ほぼ毎晩と言って差し支えが無い程、フラフラと幸薄い…もとい、影の薄い友人のジミーさんのお家で、お酒を飲んで居ます。
分かったのは、毎日ベロベロになるまで、飲んでいるという事が分かりました。ジミーさんは迷惑 じゃ無いのでしょうか?僕だったら、お兄ちゃんがほぼ毎晩やって来る状況になったら、ノイローゼになってしまう自信があります。
調査その②
お兄ちゃんは畑仕事の休憩中、村の若い男の人と一緒に車座に座り込み、「ツェリが何時まで持つか?」とか、「半年間持つが、大穴だぜっ!さあさ、張った張った~」などと、言っていた。
分かったのは、お姉ちゃんが、何か荷物の様な物を、何時まで持っていられるか?という、検証の様な事をしているという事が分かりました。何を半年間も、持ち続けなければならないんでしょうか?お姉ちゃんが大変ですから、止めて上げて欲しいです。
調査その③
村の若い女性に声をかけて、キャーキャー言われて居る様です。
分かったのは、お兄ちゃんに声をかけられると、女性が悲鳴を上げる事が分かりました。男性は悲鳴を上げないので、お兄ちゃんは女性が見ると、悲鳴を上げてしまう程、気持ちの悪い顔という事でしょうか?残念ながら、男の僕には分からないです。
二週間お兄ちゃんに張り付いて調べ上げましたが、以上を持ちまして、調査の方を打ち切らせて頂きます。
ハッキリ言って、お兄ちゃんには、恐ろしい計画など無いとの結論に至りました。寧ろ無計画で、気の向くまま、風の赴くまま、といった感じです。計画性の無い駄目な大人です。
上記の様な事を、ほぼ毎日行っているだけなのです。
しかも、僕がこの二週間張り付いて居たのが、バレていた様で、友人のジミーさんに、「最近、弟のメヨーヨが、俺をストーキングして来る」とか、「考え過ぎかも知れないが、俺が人知れず行方不明になったら、犯人は弟だ……」と、ヤッパリ失礼な発言をしていました。ジミーさんに愚痴を聞かせるのは、止めて上げてっ!最近のジミーさんは、何故か日を追う毎に痩せ細り、不健康の極みといった、様相を呈して居ますのでっ!!
お兄ちゃんは、人の迷惑というものを、もっとちゃんと考えて欲しいです。
***
そして、実は僕の方がお兄ちゃんの恐ろしい、策略と言わざるを得ない罠に、ハマってしまって居たのに気付いたのは、お姉ちゃんの結婚式がついに、明日に迫っていた時であった。
お兄ちゃんが、お父さんに喋っているのを、偶然聞いてしまったからです。
「いやぁ、この二週間、大変だったよ……」
お兄ちゃんが、自分の肩を叩きながらそう言うと、お父さんが、
「あれっ?ディオスは、結婚式の準備を手伝ってなかったでしょ?畑の収穫の事かい?」
と、言いました。
そこでお兄ちゃんの、巧妙な(?)罠に気付きました。お姉ちゃんの結婚式の事を、僕はすっかり忘れてしまって居たのです!お兄ちゃん恐ろしい計画を、挫く事ばかりに集中して居ました………。やってくれましたね?
「違うよ。メヨーヨだよ、メヨーヨ!」
「メヨーヨがどうしたんだ?」
「いや、あいつツェリの事が好きだから、結婚を妨害する危険があったんだ、だから頑張って防いで居たって訳なんだよ~」
「何っ?確かに妨害は不味いね、侯爵家からの打診を断ったり何かしちゃったら、子爵家何て簡単にグシャッ……だよ?ナイスアシストだったね、ディオス。まあ、飲め飲め~」
「いやあ、ツェリもメヨーヨのウルウル涙の上目使いには、昔から弱かったし、危ない所だったんだよ?まあ、結婚式は明日だからこれで肩の荷が下りた気がしますよ」
お兄ちゃんは心底ホッとしたような表情で、お酒を飲んで居る。お父さんもお兄ちゃんを労って居る。
完全にお兄ちゃんの罠に、引っ掛かってしまってしまって居た様です。悔しいです……。
僕は駄目元でお姉ちゃんに、涙目の上目使いで、結婚しないでっ!と、お願いをしに行く事にしました。
二階のお姉ちゃんの部屋のドアを叩くが、一向に返事が無い。
まさかと思い、ゆっくりとドアを開けると、そこには上半身が、ベッドから落ちている状態で、熟睡しているお姉ちゃんの姿がありました。
僕は良くその格好で熟睡できるな……と、思ってしまいました。
そして、全てを諦めました。お姉ちゃんは一度寝てしまうと、朝まで絶対に起きません。その為、僕は良く寝惚けたフリをして、眠っているお姉ちゃんのベッドに潜り込み、一緒に寝て居ました。
今日で一緒に寝れるのも最後かと思うと、悲しくなってしまいます。
お姉ちゃんの上半身を、ベッドに戻してあげて、横に滑り込みます。
僕はお姉ちゃんの横で、最後の眠りを満喫したのであった。
翌日、涙で前が見えない僕を、お兄ちゃんが支えてくれました。有り難い様な……有り難く無い様な……。複雑な気分でした。
お姉ちゃんの結婚式は、滞りなく終わり、時間は深夜になり、僕はそっと起き上がって、お姉ちゃんの部屋に行きました。き
部屋の主は、ヤハリ居らず、僕はまた泣いてしまいました。
僕はその日、お姉ちゃんの部屋で、一人で眠りにつきました。
お姉ちゃんが居なくなっても次の日は、普通にやって来ます。
僕は目が、数字の3状態でした。その顔を見たお兄ちゃんに、お腹を抱えて爆笑される程の、酷い顔だった様です。
流石に人前に出られる顔じゃ無かった為、お昼頃まで、目を家で冷やして居ました。
ソロソロ目も治って来たので、畑に行き収穫を手伝って居ると、昨日結婚して、お嫁に行った筈のお姉ちゃんの、幻が見えます。
とうとう僕の頭は、狂い始めたのかと、思ったのですが、お兄ちゃんや、お父さんの叫びで、お姉ちゃんが幻じゃなくて、本当にそこに居る事を知りました。
ヤッパリ、結婚は止めて、帰ってきてくれたんだっ!と、喜んで居たら、次の日には結婚相手が迎えを差し向けて来ました。ガッカリです。
連れ帰られるお姉ちゃんが、頼み事があると、僕に耳打ちして来ます。僕は助けて欲しいとかかな?と、思ってドキドキしながら聞くと、なんとお姉ちゃんの大好物、魅惑のモロコシOVを収穫して、侯爵家に送ってくれとの事でした。
僕はガッカリしつつも、結婚しても全然変わらないお姉ちゃんが、ヤッパリ大好きだと、思いました。
結局メヨーヨの、お姉ちゃんと結婚できるという、勘違いは直されて無いです。
ほら、子供が「将来お父さんと結婚するの~!」っていう下り、あんな感じですよ……きっと。
今じゃ、「お父さんの下着と一緒に洗濯しないでっ!」みたいな?
どうでもいいんだよっ!んな事はっ!!洗濯してしまえば全部綺麗だよっ!!!
後、いずれファーレンハイト伯爵のその後とかも書くと思われます。ツェリが、強制送還された直後の話を書けたら書きます。確約はお約束出来ませんが。
飽きっぽいので、多少心配ですが……ね。




