おまけ小話 その時の彼は…。
ジミーが返り咲きましたっ!
コイツ誰やねん?って思った方は、ブクマ100件お礼(?)小話を、読んでから読んで下さい。
※モチロン読み飛ばしても、何ら本編に支障は御座いません。
どうも、お久し振りです。僕の名前はジミー・モブーオ、二十三歳です。
実は長年片想いをしてきた、領主様の一人娘のツェツィーリア様が侯爵家に嫁がれて行かれて、まだ一日しか経っていません。
死ぬほど辛いのですが、そんな僕を後目に妹のウスィーが精力的に僕の結婚相手を見繕いに、今日も村の広場に出向いて居りますが、暫くは放っておいてはくれまいか?
僕がまた黄昏始めようと、遠い目をしようとすると、物凄い音が家の中に響いた。
ドガガガガガッ………バリバリドシャンッ…。
「だだだだ……大事件じゃ~~~いっ!!!」
はい、妹のウスィー登場ですが、お前は今家のドアを蹴り壊したからな?母さんに怒られるぞ?絶対。
「兄さん、大事件だよっ!大・事・件!!!」
勢い込んで僕に駆け寄って来ると、僕の襟元を掴み、ガクガクと揺さぶって来る。
「アべべッ……ちょっ……離せっ……止めて……」
どうにか揺さぶるのを止めてもらった。ちょっと気持ちが悪い……ふぅ。
コイツの大事件って、ショッボイからな…ムヤさん家のナスが喋っただの、マティア婆さんのランジェリーが盗難にあっただのって………いや、前回は確かに大事件だったが……?
固唾を飲んで待っていると、
「実は、カルザのおじさんが、子爵の畑で見たんだって……」
ゴ…ゴクリ………。
「な…何を……?」
この言い方……まさか幽霊とか……?怖いのは苦手なんだよ………。
「だから………ツェツィーリア様を、よ?」
「ギャーーーーーーーッて、何ですと?幽霊じゃないんかいっ!紛らわしいっ!!って、それ本当か?ツェツィーリア様を見たって?」
「事実よ。他にも目撃した人は居るし!間違い無いわ」
「でも…どう言うことだ?何故嫁がれて行かれて、一日で帰ってくるって……何か侯爵家であったのか?」
心配でオロオロしてしまう僕に、ウスィーは「今日確めに、子爵家まで行けば良いじゃないっ!名案ね?」
ええっ!?そんな………心の準備がっ。
「もしや、ツェツィーリア様、相手の侯爵子息に嫌な事でもされたんじゃ………」
「嫌な事って、た…例えば…?」
ウスィーが、えっ?それ、本気で言ってんの?って顔をしてくる。何故だ?
「初夜だよ?」とか、「本当に分からないの?」とか、「お兄ちゃんじゃ、しょうがないか……」とか、何やら失礼な発言も混ざっていた様な気もするが、分からないでウスィーに続きを聞いたのだが、本気で聞かなければ良かったと後悔したのであった。
***
また生ける屍と化した僕を、ウスィーは残念そうに見ると、家を出て行ったのであった。
後日ウスィーが調べに行って知った内容「侯爵子息が私兵まで投入して情熱的に連れ戻しに来た」とか、「チラッと見えた侯爵子息が美形だった」とかを、容赦なく僕に教えてくれて、僕は完全にこの片想いにピリオドを打つことが出来たのであるが、ウスィーよ……やはりお前、鬼だろ?
少し妹への溜飲が下がったのが、畑から帰ってきた母に、家のドアを壊した件でコッテリ怒られ、萎れた花の様になったウスィーを見た時だけであった。
そして、完全に吹っ切れました。
彼の今後を書くかどうかは、またまた未定です。
気が向いたら書きます。
最後になりましたが、一発書きでっす。変なところはいずれ直します。………多分。




