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疲れた…兄は鬼です…。

一発書き&誤字脱字に注意!

家に引き摺られながら帰って来ると、私の部屋に連れていかれ、兄は椅子に座り私はベッドに座らされました。


「で?」


兄からまさかの一言です。いや、言いたい事は分かりますよ?でも、ねぇ……?


「…あう…あの…アルビオレの了解はとってあるし…その…別に後ろめたい事も…特に無いかな?…多分」


自信無げに言うと、私の顔面に兄が微笑みながらアイアンクローをして来る。

痛い痛い痛い~!潰れるっ!私の大事な目玉が潰れるぅ~~~!!


「本当なんだろうなぁ?嘘だったら、この子爵家が潰れるからな?プチッと行くからな?」


おっふ。嘘なんかついてませんっ!そろそろ止めてもらえません?本気で目玉が潰れそうなんですが?


私が顔を押さえ付けられながらも、首を縦に振るとやっと兄のアイアンクローから解放された。

私の目玉…飛び出てませんよね?

目を押さえたまま…動けない私に兄は、


「いやあ、良かった良かった~。全く一週間で戻って来るのに賭けたけど、まさか本当に戻って来るとは思わなくてなぁ~。それだけでもヒヤッとしたのに、更にファーレンハイト伯爵まで一緒に連れ帰って来るとは…俺の脳の血管の耐久力を試してんのかと思ったよ?」


兄は好き勝手にベラベラ喋っているが、半分以上私のせいじゃ無くね?

出戻り疑惑しかり、伯爵連れ帰りしかり…。事実出戻った訳じゃ無いし、伯爵に至っては私だって知らなかったし?


私が不満を顔全体で表していると、部屋のドアが静かに開いた。

開いたドアの先に居るのは、タイゾー爺ちゃんであった。

ヨボヨボしながら、部屋に入って来る。今度は右手にスプーン、左手にミケを持って居る。そして一言こう言った。


「飯はまだかのう?」


まだですが、確かにそろそろご飯の仕度を始めなければならないけど…。詳しく聞いてみる。


「あれっ?お爺ちゃん、母さんは?まだ帰って来て無いの?」


「うんにゃ?ステラさんさ、まだ帰って来てないけんね?何処さで、油でもうってんでねか?」


うーん…。多分父と一緒に伯爵の対応を、しているのでは無かろうか?


「しょうがないねぇ、今日は私が作りますか~!」


私が腕捲りをしながら、部屋を出ようとすると、兄が今日取れ立ての新鮮な夏野菜があるから、それを使って作れば?と、言ってきたので有り難く使わせてもらうことにする。




私がキッチンに入るのとほぼ同時位に、裏口のドアが開け放たれた。

そこには、肩を組みながら入ってくる父と、伯爵の姿があり、その後に母のステラと弟のメヨーヨが収穫した野菜籠を担いで入って来る。


「ホッホッホッ。沢山取れましたのぉ?わしは頑張りましたぞ?」


「伯爵…張り切り過ぎです!……ですが、初めてにしては、中々の手際で御座いました」


父と伯爵…何やら仲良くなってる?まあ、仲悪くなるよりは全然良いんだけどね。


私は野菜籠の中を見ると、本日作る料理を決めた。

メインはナスとトマトとパプリカの冷製パスタにすることにして、カボチャのスープとポテトサラダを付ける事にする。



「伯爵も食べて下さいっ!自分で収穫した野菜は格別ですからっ!」


父が伯爵を誘うと、伯爵も上機嫌でこう言った。


「有り難く頂戴いたしますぞ?楽しみですなぁ?」


まあ、確かに収穫した野菜を食べたいと、言っていたもんね?だけど私が作る普通の料理で良いのかな?伯爵だよ?うーん。少し悩んだが、伯爵本人が良いって言ってるんだから、良いか……。


父と伯爵は、椅子に座ると母に「酒を持ってきてくれっ!」と言っている。

お酒も飲むのか…。じゃあ、つまみにインゲンでも茹でてやるか。

酒盛りをし始めた二人の為に、サッとインゲンを茹でて塩を振って出してやると、大喜びで食べている。伯爵が、「これはわしが、収穫したインゲンじゃ~」とか言って笑っている。楽しそうで何よりですな。


私が野菜を切り分けていると、弟のメヨーヨが近付いて来て、「パスタは僕が茹でるよ!」と言ってくれた。どうやらお手伝いをしてくれる模様…優しい。何処ぞに消えた兄にメヨーヨの優しさを見習って欲しい位だよ。




私がメヨーヨと一緒に夕食を作り終えると、何処からともなく兄と祖父が現れて、席に座って居た。

いつの間に?


「「飯は?」」


二人して第一声がそれですか?少しイラッと来たが、我慢して用意して、出してやる。


私とメヨーヨは、料理を食べ終わると片付けを母に頼むと、一緒にお風呂に入る事にした。

部屋を横目に出ていく間際に見たら、父と伯爵は酔い潰れて椅子の上で、気持ち良さそうに眠ってしまって居た。


伯爵…私と同じで、子爵家にお泊まりですね?

ふと、少し嫌な予感が頭を掠めたが、気のせいだと思う事にする。深く考えると、いけない気がしたのだ。


私はメヨーヨと共にお風呂に入り、サッパリした後疲れて居たのか、直ぐに寝てしまったのであった。




私が頭を抱える事態に発展するのは、次の日の明け方の事であった………。












あべしっ。燃え尽きたよ…真っ白にな……。

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