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里帰り?に、見知らぬオマケが付きました!?

短いですが…どぞ。

私の実家の子爵領は、王都より馬車で三時間の場所にあるから往復で六時間も掛かります。その為、朝早くに起きたかったのに……はぁっ。

遅くなるようなら、実家に泊まれば良いんだけどね?

マオカに置き手紙もしてきたし、特に問題も無いよね?






庶民の移動手段は何と言っても徒歩ですが、流石に歩いて行ったら何日掛かるか定かでは無いので、辻馬車に乗ることにします。


辻馬車とは、簡単に説明すると個人で馬車を持っていない人達の為に格安で、乗せてくれる馬車の事です。

料金は安いのですが、車内は狭く大体皆ギュウギュウ詰めで乗り込みます。


本日は以外に空いていて、ラッキーですよ!


そして、辻馬車で一緒になったお爺さんが、私に話しかけてくれる。


「坊やは、何処まで乗るんかの?わしはファーレンハイト領までなんじゃが…」


「ファーレンハイト領ですか?ぼ…僕が向かうランペイジ子爵領の隣の領ですね~。」


「?」


私の発言に怪訝そうな顔をする、お爺さん。


「はて?ランペイジ子爵領…とな?そんな領あったかのぅ………」


その発言、地味にショックである。確かに…確かに領と言うにはおこがましい程の細やかな領地ですが、あるんですよ!


「あるよっ!殆んど無名に近いけど、あるんだよっ!隣の領のファーレンハイトにすら、忘れられる事もシバシバだけど………」


私が勢い込んで話すと、お爺さんはちょっと引きぎみに頷くと、苦笑しながら私の頭を撫でて来る。


「すまんのぉ…坊やがその子爵領の子だとは、知らんかったのじゃ…」


はっ!?また暴走しちゃった。お爺さんは、悪く無い……悪いのは…知名度がまるで無いランペイジ子爵家が悪いんだよね…。まぁ、好きで無名じゃないんだよ?………多分。


「ゴホンッ……こちらこそ、騒いでしまってご免なさい。ランペイジ子爵領が、地味なのが悪いんですよね。これといった特産品も無いですし、良い所と言ったら、領民の仲が良好で、野菜が美味しい事ぐらいですし…」


「いや、わしの方は大丈夫じゃ。なら、坊やは実家にでも帰るのかの?」


「あっ…はい…そうです。今は農作業の繁忙期ですから、種まきに夏野菜の収穫と…色々忙しくて…」


「そうなんじゃな。野菜の収穫など、わしは体験した事がないのぉ…」


お爺さんがの目が、キラキラと輝きを放ちながら私の方を見て来るが、きっと気のせいだ。

気のせいだと思いたいが、


「わしも野菜の収穫が、してみたいのぉ…」


やっぱりか…。言うと思ってましたよ?目は口ほどに物を言うってゆうでしょ?正にそれでした。


「はぁ~。分かりました。身体が辛くない程度に収穫を手伝って下さい。あれっ?でもお爺さんはファーレンハイトに行くんでしたよね?行かなくて大丈夫何ですか?」


私の返事を聞いて、二ッコニコ顔だったお爺さんは、ちょっと真顔になると御者のオジさんに何やら小声で喋り掛け、御者のオジさんがビックリしていました。

何だろうか?耳にでも息を吹き掛けて驚かしでもしたの?どうなの?うん?

私が勝手に妄想していると、お爺さんが親指を上に立てて、良い笑顔をこちらに向けて来る。

どうやら、御者のオジさんとの話はついたみたいである。





私の里帰り(侯爵邸に居たのは、僅か一日)は、どこぞの今日始めて会ったお爺さんと一緒に帰ることに為ったのであった。






最近、オジさんと、オヤジと、ジイさんとしか、主人公が遭遇して無い…様な…?

次回も、男率が高そうです。ご免なさい~

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