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もふもふにゃんこ ゴマくんの冒険記  作者: 戸田 猫丸
第3部〜ニャンバリアンの侵略編〜
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第4話〜“サターン”の襲撃〜


「ダッセぇ……」


 思わず言っちまった。

 何がやりてえんだ、コイツら……。1匹、(ニャン)か立ち位置がズレてて、ポーズもビミョーに決まってねえし。


「おいガキ、今、ダサいっつったな」


 あ、聞こえてやがった……。

 リーダーのデブトラネコ、タイタンが剣の先をボクに向けた。


「あのガキを潰せ!」

「……ああ」


 白黒柄の、青い鎧をまとった、エンケラドスって奴が、一瞬で間合いを詰めて、デケェ斧で斬りかかってきやがった!


「ゴマ! 危ない!!」


 ガキンと音がする。

 振り向くと、母ちゃんが、エンケラドスの斧を杖で止めてくれている。


「ゴマ! 早く逃げてください!」

「母ちゃん、すまねえ!」


 ボクは、心配そうな目でこっちを見てるメルさんたちの方へダッシュした。


「ゴマ、こっちよ。ここなら安全だわ」

「メルさん、ルナは?」

「大丈夫、じゅじゅが守ってくれてる」


 ルナは泣きながら、じゅじゅさんに頭をこすりつけてガクガク震えている。ボクはそっとルナの背をさすってやった。

 後ろから、ソールの声が聞こえる。


「大丈夫か、ムーン! もう少しで、【マーキュリー】たちも駆けつけるはずだ!」

「ええ。【マーズ】、【ヴィーナス】も一緒に来るといいのですが……。それまで耐えましょう」


 また、激しい戦闘音が聞こえた。

 目をやると。

 エンケラドスの近くにいた母ちゃんが、一瞬でパッと姿を消したじゃねえか。

 ……と思ったら、次はエンケラドスの背後にパッと姿を現した。

 瞬間移動だと……!?


「覚悟してください!」


 母ちゃんが叫んで杖をかざすと、紫色に光る玉が3つ、空中に現れた。

 光る玉は次々とエンケラドスの顔面に叩きつけられ、眩しい光と共に弾け飛んだ。


「ぐ……!」


 エンケラドスが苦しそうな声を出しながら斧を落として、地面に転がる。

 いいぞ母ちゃん!

 ……と、今度は母ちゃんの頭の上から、白い煙を上げながらブキミな緑色の液体が降ってきた。

 上を見ると、濃い緑色の衣を羽織ったサバトラネコ――テティスって奴が、緑色に怪しく光る細長い杖を構えている。

 杖が放つ光の中から、ドロっとした緑色の液体が出てきて、下に落ちて行っている。


「危ないぞ、ムーン!」


 ソールが、持っている剣を光らせながら一振りする。降ってきたドロドロの液体は、全て上へと跳ね返された。


「助かりました、ソール」

「あれは毒液だ。マズいぞ、このままだと押される一方だ」


 別の木にも、(ニャニ)者かがいる。

 白いチビネコの、ディオネって奴だ。木の上からソールたちを狙って、弓矢を構えている。その矢は、バチバチと音を立てて、ビカビカと光っていた。電気が流れてるのか?

 ……と考えてたら、矢を放ちやがった! 2発だ!


「母ちゃん! 危ねえ!!」


 声は届かなかった。

 母ちゃんとソールは、電気の矢を1本ずつ、まともに喰らった――!


「うわあああ!?」

「ああっ!!」


 ビシャーンと雷が落ちたみてえな音が、ボクの耳を貫いた。同時に、青白い光が辺りを照らした。思わず目を覆う。


「母ちゃん……!!」


 恐る恐る目をあけて、母ちゃんの方を見てみた。

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