第四十八章:魔王ザ・マネージャー陥落。世界「グランドオープン」へ!
魔王の叫びと共に、ラスト・ジャッジメントの筐体が真っ二つに裂け、そこから逆流した天文学的な魔石のエネルギーが魔王・ザ・マネージャーを直撃した。
「グハァッ!? 払い出し(ダメージ)が、限界値を超えて……私の魂が、全損するぅぅ!」
魔王の高級スーツがズタズタに引き裂かれ、その端正な顔が急速に老い、灰のように崩れていく。
彼の持っていた管理者用タブレットが床に落ちて粉々に砕け散り、ベガスロ、そして魔王城全体のすべての暗黒システムが機能停止した。
「私が……一般の打ち手に……負ける、など……っ」
最後の言葉を残し、魔王は完全なる魔石の塵となって消滅した。
四天王、そして魔王を失った魔王城は、激しい地鳴りを立てて崩壊を始める。
「勇者様! 城が崩れます!」
アリアちゃんが、ボロボロで透け透けのハナハナ聖職衣をなびかせながら叫んだ。
「エルを連れて、脱出するぞ!」
俺はぐったりとして動かないエルを抱き上げ、アリアちゃんの手を引いて、光り輝く出口へと全力で走った。
その背後で、魔王城の巨大なサーバー群が次々と爆発し、世界の「確率」を管理していたデータが、青空へと放出されていく。
『システムリライト:世界の基本設定を再構築します』
『旧設定:設定1.8(回収営業) ──> 新設定:【設定6(常時グランドオープン)】』
『すべての人間から「有利区間」の呪縛を解除し、人生の機械割を119.9%に固定します』
城の外へ飛び出すと、世界を覆っていた禍々しい暗雲が嘘のように晴れ渡り、どこまでも青い空から、黄金の光が世界中を優しく照らしていた。
それは、世界が本当の意味で「グランドオープン」した瞬間だった。




