第四十二章:店長権限(管理者モード)の絶望。設定「-6」と「出禁(アカウントBAN)」
「ククク……『GOD GAME』で浮かれているところを悪いがね。
ここは私の店、私のシマだ。ハウスルールは私が決める」
魔王・ザ・マネージャーが不敵に笑い、手に持った管理者用タブレットの画面をサッとスワイプした。
その瞬間、俺の脳内に耳を劈くような警報音が鳴り響き、視界が真っ赤な警告文字で埋め尽くされた。
『警告:当店の方針にそぐわない「プロ行為(技術介入)」および「変則打ち」を検知しました』
『店舗判断に基づき、以下のペナルティをリアルタイムで適用します』
『ペナルティ①:プレイヤー・巡のステータスを「設定-6(奈落営業)」に強制書き換え』
『ペナルティ②:不正行為者として、この世界からの「出禁(強制アカウントBAN)」シーケンスを開始します』
「な、に……っ!?」
全身を包んでいた黄金のGODオーラが、煤けた黒いモヤのようなものに一瞬で書き換えられた。
それだけではない。
俺の身体の端から、テレビの砂嵐のようなノイズが走り、肉体が少しずつ空間に溶けるように透け始め、消えかけていく。
物理的にこの世界(店舗)から「退店(消滅)」させられようとしているのだ。
「勇者様!? 身体が消えかけています……! これじゃ、触れることもできない……っ!」
アリアちゃんが悲鳴を上げ、俺に抱きつこうとするが、彼女の手はスカリと俺の透けた身体を通り抜けてしまった。
「フハハハ! いかに強い引きを持っていようが、台の電源を切られ、出禁にされればそれまでよ! さあ、そこの女たちも、管理者コマンドで極上の『回収ペナルティ』を与えてあげよう」
魔王がタブレットをタップすると、アリアちゃんの神聖ハイレグアーマーにバグノイズが走った。
「あ、あぁっ!? な、何ですかこれ、アーマーが……っ!」
アリアちゃんの防具が『極薄・半透明』の透け透け素材へと強制的に仕様変更され、布地がギリギリまで縮小してお尻の食い込みと胸の谷間が限界突破して露出した。
魔王の放つ「管理者の重圧」がアリアちゃんの肉体を圧迫し、彼女は顔を真っ赤にし、熱い吐息を漏らしながら床に四つん這いで這いつくばる。
「くそっ、店長権限で防具のグラフィックまで改ざんしやがって……! 身体が、動かねぇ……!」
出禁シーケンスが90%を超え、俺の意識すら消えかかろうとしていた。




