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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第三十三章:有利区間をぶち壊せ! 限界貫通の一撃を探して

「今度は我らの番だ! 焼き尽くされよ、虫ケラども!」

黒竜が大きく息を吸い込み、漆黒の極大ブレスを吐き出した。


「アリアちゃん、障壁だ!」

「はいっ! 『聖なる絶対盾ホーリー・イージス』!」


アリアちゃんが全魔力を振り絞って盾を展開するが、有利区間リセットによって俺たちのバフ(強化状態)もすべて消去されている。

パリィィィン!!! と激しい音を立てて障壁が粉々に砕け散った。


「きゃあああああッ!?」

すさまじい爆風と熱線がアリアちゃんを襲う。

彼女の新調したハイレグアーマーの側面がハデに焼き切れ、白い脇腹や、むっちりとしたお尻の肉がむき出しになった。熱線による生々しい火傷の痛みに、アリアちゃんが砂の上に倒れ込んで激しく悶える。


「ハァ……ハァ……勇者様……ごめんなさい、防ぎ、きれなくて……っ」

「アリアちゃん!」


さらに黒竜は、倒れたアリアちゃんに向かって容赦なく巨大な鋭い爪を振り下ろそうとした。


「……させない」

エルが割り込み、デバッグマントを広げて爪を受け止める。

ガキィィィン! と金属音が響くが、エルの華奢な身体は衝撃に耐えきれず、口から血を吐いて吹き飛ばされた。ゴシックドレスが破れ、細い脚が血に染まる。


「エル!」


クソッ、このままじゃジリ貧で全滅する。

どれだけこちらが有利に戦いを進めても、有利区間の強制リセットがある限り、勝率は0%だ。


(何か……何か突破口はないのか!?)

必死に脳細胞を回転させる。その時、俺のポケットの中で、冷たく輝くクリスタルカードが微かに熱を帯びた。


ベガスロの支配人、ジャックから奪い取った──『有利区間の鍵』。


「……そうだ! これがある!」

俺はカードを掲げ、脳内の『スロット・マニアック』に直接インストールした。


『ピピピ……「有利区間の鍵」を認識。規制解除シーケンスをロードします』

『解除条件:有利区間が終了する「最後の1ゲーム」において、内部的に「限界突破フラグ」を引き当てること。成功時、有利区間を貫通する「ツラヌキスペック」へとシステムが移行します』


「有利区間が終了する最後の1ゲーム……つまり、差枚数2400に達する『その瞬間』に、ピンポイントで最強のフラグを引けってことか!」


確率は、おそらく数万分の一。

だが、今の俺は設定6。そして、隣には10フレームの目押し猶予を与えるエルのアシストがある。


「アリアちゃん、エル、もう一度だけ俺にチャンスをくれ!」

俺は立ち上がり、ボロボロになりながらも立ち上がろうとする二人に叫んだ。


「……信じる。巡のレバーなら、世界を貫ける」

エルが血を拭いながら、俺に視線を送る。

「勇者様、私も……私の最後の魔力、全部持っていってください!」

アリアちゃんが涙を浮かべながら、祈りの光を俺の聖剣へと注ぎ込んだ。


「よし、これが泣いても笑っても最後の1セットだ。

いくぜ黒竜、テメェの理不尽な規制ごと、その分厚い有利区間の壁をぶち抜いてやる!!」


俺はプラチナゴールドの光を取り戻した聖剣を構え、黒竜の喉元リセットラインへと真っ直ぐに跳び上がった。

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