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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第三十一章:魔王城突入! 待ち受けるは『有利区間』の壁

「ふぁ……極上の『お持ち帰り演出』だったぜ」


決戦の朝。

俺はテントの天井を見上げ、心地よい疲労感と共に覚醒した。

隣では、昨夜の情事の余韻を残したアリアちゃんが、スースーと可愛らしい寝息を立てている。

シーツから覗く彼女の肩や太ももには、俺が愛撫した赤みがほんのりと残り、実に艶めかしい。


「うぅん……勇者様、もう朝、ですか……?」

シーツを胸元まで引き上げながら、恥ずかしそうに身を縮めるアリアちゃん。


「ああ、極上の実戦前夜だった。

最高のモチベーションで挑めるぜ。よし、設定変更!」


俺はカンストした魔石から10,000個を惜しみなく消費し、自身のステータスを再び『設定6』へと書き換えた。

全身を包み込む虹色のオーラ。さらに、エルの『アシスト・インジケーター』も常時起動状態だ。


「……巡、アリア、いこう。魔王(店長)を引きずり出す時間」

テントの外で待っていたエルが、無表情ながらも鋭い視線で魔王城を見据えていた。


俺たちは、荒野の果てにそびえ立つ禍々しい黒鉄の居城──魔王城へと歩みを進めた。

城の周囲には、どんよりとした半透明の巨大な結界が、ドーム状に世界を覆っている。

その結界に触れた瞬間、俺の脳内システムが耳障りな電子警告音を鳴らした。


『警告:これより先、魔王城エリア「有利区間規制」が適用されます』

『規制内容:いかなる攻撃、魔法であっても、一回の戦闘における累計ダメージ上限は「差枚数2400(敵の最大HPの3割に相当)」に制限されます。

上限到達時、強制的に戦闘を終了し、初期状態にリセット(通常時移行)します』


「は……? 差枚数2400枚規制だと!?」

俺は思わず大声を上げた。


パチスロにおける『有利区間』、そして『差枚数2400枚制限』。

それは、どんなに強い引きで爆発的な特化ゾーンを引こうが、一定の枚数を獲得した瞬間に「強制的に大当りが終了し、通常時に戻される」という、打ち手にとって最大の絶望であり、悪名高き規制の壁だ。


「勇者様、どうしたのですか? 何か恐ろしい結界なのですか?」

ハイレグアーマーに身を包んだアリアちゃんが、お尻の食い込みを気にしながら尋ねる。


「ああ……最悪の規制だ。要するに、『どれだけ大ダメージを与えても、ボスのHPを3割削った時点で、強制的に最初からやり直しになる』ってことだ」


「そんなの、絶対に倒せないじゃないですか!?」

アリアちゃんの顔が引き攣る。


「ククク……その通りだ、愚かな人間どもよ!」

城門が開き、中から巨大な二足歩行の黒竜『ブラック・レグ・ドラゴン』が現れた。

魔王城の門番だ。

その全身は鉄より硬い鱗で覆われ、口からは一撃で街を消し飛ばす極大の獄炎を漏らしている。


「これぞ魔王様が敷いた、絶対不敗のルール! 貴様らがどれほど強かろうが、我が身を滅ぼすことは不可能なのだ!」


「ケッ、お上(行政)の規制を盾にするボッタクリ店みたいな言い草しやがって。

アリア、エル、行くぞ! まずは叩いてみりゃ分かる!」

俺は聖剣を構え、黒竜に向かって突撃した。

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