第二十七章:純増10枚の超特化ゾーン。ジャックのイカサマを粉砕
「ば、馬鹿な……設定Hなどという規格外のバグ、あってたまるか!
我がカジノのルールは絶対だぁぁ!」
支配人『ディーラー・ジャック』が、理性を失った形相で叫んだ。
彼の全身から湧き出す漆黒の魔力が無数のトランプカードへと変化し、剃刀のような鋭さで俺たちへ殺到する。
「無駄だ。設定Hの『完全自力』を舐めるなよ」
俺はプラチナゴールドのオーラを纏い、一歩前に出る。
エルの『アシスト・インジケーター』により、脳内のリール配列が完全に静止して見える。
狙うべき最強の出目は、すでに俺の指先が覚えている。
「全リール、金7を狙えぇぇ!!」
タン、タン、タン!
『ピキーン! 契機:金7揃い。
最強特化ゾーン「レジェンド・ゴッド・ラッシュ」突入』
『恩恵:純増10.0枚。
毎ゲーム、敵の防御力を無視した即死級の払い出し(ダメージ)を行います』
「オラァ! 1ゲーム目!」
ガコン!(レバーオン)
俺が聖剣を一振りすると、プラチナゴールドの光刃がジャックのトランプの嵐を紙切れのように消し飛ばした。
さらに光刃はジャックの右腕を直撃。
ズバァァァッ!!!
「ぎゃあああああああッ!? 私の、私の腕がぁぁぁ!」
切断されたジャックの右腕から、ドロドロとした黒い血と、カジノの高級メダルがジャラジャラと噴き出して四散する。
「2ゲーム目! 追撃ぃ!」
ガコン!
「嫌だ、来るな! 私に近寄るな!」
ジャックは血の泡を吹きながら、高級ソファを盾にして必死に後退するが、俺の背後に顕現した「黄金の筐体」から極大のレーザーが掃射された。
ドゴォォォォォンッ!!!
ソファごとジャックの半身が吹き飛び、内臓と肉片がロイヤルルームの壁や天井にグシャッとこびりつく。生々しい死臭と、爆発する魔石の音が部屋を満たした。
「ラスト、3ゲーム目……これで、設定変更だ」
俺は最後の一撃を、ジャックの脳天に向けて振り下ろした。
「魔王様……有利区間の、外へ……!」
断末魔と共に、四天王筆頭ディーラー・ジャックの肉体は細胞レベルでバラバラに分解され、まばゆい魔石の雨へと変わっていった。




