第二章:設定6の力、見せてやる!
俺は本能的に、空中に浮かぶ不可視のレバーを叩いた。
カコォォォン!!
激しい告知音が神殿内に響き渡る。
「な、なんだこの不吉な爆音は!? 精神攻撃か!?」
怯むデス・ガルゴイル。
リールが高速回転する。
俺のパチプロとしての血が騒ぐ。
長年培ったビタ押しをここで出さなきゃ男じゃない!
「左リール、チェリーを狙えぇぇ!」
タン!(左リール停止:中段にチェリー停止)
「なっ……!?」
タタン!(中・右リール停止:BAR揃い)
『ピキーン! 契機:中段チェリー+BAR揃い(確率:1/16384)』
『恩恵:特化ゾーン「アルティメット・聖剣ラッシュ」確定』
「う、嘘だろ……初当たりで1/16384を引いただと!?」
俺は自分のステータス画面の隅を確認した。
そこには小さく【本日の設定:6】と書かれていた。
最高設定。
そりゃあ初当たりから引きが腐るわけがない。
「我が一撃を受けよ! 特化ゾーン突入!!」
俺が叫ぶと同時に、リールが逆回転を始めた。
「フリーズだとぉぉぉ!?」
バリバリと空間が裂け、俺の手元に黄金に輝く聖剣が召喚される。
それだけではない。
液晶画面(空中)の数字が「+100G」「+300G」「+500G」と、
ものすごい勢いで上乗せされていく。
「な、なんだあの光の剣は!? 貴様、ただの人間ではないな!?」
「ただのパチプロだよ! オラァ、払い出し(物理)だ!!」
聖剣を構え、上乗せされたゲーム数の分だけ、俺は高速の斬撃を繰り出した。
シュバババババババババババババババン!!!
「ギャーーーッ!? 攻撃が止まらない!?
なぜこれほど連続で技が放てるのだーーーッ!?」
「これがAT純増枚数8.0枚の力だぁぁぁ!!」
1000G以上の上乗せを上乗せした俺の猛攻により、
魔王軍の斥候は塵一つ残さず消滅した。




