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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第一章:異世界転生と『液晶画面』

「おい、起きろ。目覚めよ、勇者よ」


頭に響く厳かな声で、

俺——幸運 巡(ゆきなが めぐる、26歳、パチプロ)は目を覚ました。

視界に飛び込んできたのは、大理石の床と、やたらと露出度の高い聖女。

そして、脳内に直接語りかけてくる女神の姿だった。


「ようこそ異世界へ。

あなたには世界を救う勇者として、特別なスキルを授けました」


テンプレだ。完全なるテンプレ。

ネット小説で100回は見た展開に、俺は内心テンションを上げつつ

自分のステータスを確認した。


「女神様、俺の固有スキルは?

やっぱり『無限の魔力』とか『聖剣召喚』とか……」

「いいえ。あなたのスキルは『スロット・マニアック』。

そして初期装備は『パチスロ機・全種』です」


「……は?」


呆然とする俺の前に、突如として空中に浮かぶ半透明の四角いウィンドウ。

そこには、見慣れた3本のリールと、スタートレバー、

そして3つのストップボタンが表示されていた。


【固有スキル:スロット・マニアック】

・パチスロ召喚: 魔力を消費し、任意のパチスロ機を脳内または実体として展開する。

・小役連動: レバーを叩いて揃った小役に応じて、現実世界に魔法や斬撃が放たれる。

・設定変更: 1日1回、自身の『運気・出力ステータス』を設定1〜6のいずれかに書き換える。


「いや、異世界でスロ打てってか!?」


俺のツッコミも虚しく、聖女が悲痛な声をあげる。

「勇者様! 大変です! 神殿の結界を破り、

魔王軍の斥候『デス・ガルゴイル』が襲来しました!」


ズガァァァン! と音を立てて神殿の扉が吹き飛ぶ。

現れたのは、禍々しいオーラを放つ巨鳥の化け物。


「グハハハ! 勇者召喚などさせんと言ったはずだ! 死ねぃ!」


「ちょ、タンマ! まだ心の準備が——」

焦る俺の脳内に、無機質なシステム音が響く。


『敵の急襲を確認。

バトルAT「魔王討伐ラッシュ」に突入します。投資:魔力10枚』


「よし、こうなったらヤケクソだ! 叩くッ!!」

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