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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第十七章:闘技場(スロットコロシアム)への潜入

案内された『スロットコロシアム』は、古代ローマの円形闘技場をサイバーパンク風に改造したような、巨大な建造物だった。

観客席を埋め尽くす魔族や金持ちの人間たちが、狂ったような大歓声を上げている。


「殺せ! 殺せ! 」「そいつの全財産を毟り取れ!!」


闘技場の中央、血塗られた砂舞台の上では、一人の人間の戦士が、巨大な蜘蛛型の魔物『タランチュラ・スロット』と戦っていた。


「ひぃっ、助けてくれ! もう魔力がない、メダルが出ないんだ!」

戦士が悲鳴を上げる。

蜘蛛の背中には3本のリールがついており、それがグルグルと回転していた。


『ピキーン! 演出:蜘蛛の押し順ナビ発生。ハズレ。敵のターン』


「ギシャァァァ!」

蜘蛛の鋭い脚が、動けなくなった戦士の胸を容赦なく突き刺した。

ドスッという生々しい音と共に、鮮血が噴き出す。

戦士の身体から光り輝く『魂(魔力)』がメダルの形となって飛び出し、蜘蛛の口へと吸い込まれていく。


「お、恐ろしい……。戦いとスロットが完全に融合して、敗者は命まで吸い取られているなんて……」

アリアちゃんが俺の袖を掴んで震えている。


「なるほど、これがこの街のやり方か」

俺はフッと不敵な笑みを浮かべた。

「客の側(打ち手)が100%負けるように仕組まれた、絵に描いたようなボッタクリ店だ。パチプロとして、こういう店を見過ごすわけにはいかねぇんだよ」


「おや、エントリーご希望かな? ちょうど次の対戦相手が空いていなくてね」

先ほどの黒翼の魔族が、ニヤニヤしながら受付の書類を差し出してきた。


「いいぜ、その勝負乗ってやる。

ただし、俺が勝ったらこのコロシアムの魔石を全部吐き出してもらうからな」

「ククク、威勢がいいねぇ。

死んでいった奴らも、みんな最初はそう言ったよ。さあ、舞台へ上がりな!」


俺とアリアちゃんは、観客の罵声と歓声が渦巻く砂舞台へと足を進めた。

対戦相手のゲートが開き、中からズシン、ズシンと地響きを立てて、新たなモンスターが姿を現す。


それは、美女の頭部を持ちながら、胴体が完全に「パチスロ筐体」そのものになっている、悪趣味極まりないキメラ型の魔物だった。


「あははは! 新しいカモが来たわ!

私のレバー、たくさん叩いて、お前の命を全部ちょうだいねぇ!!」


ベガスロの裏モノモンスターとの、命がけの『実戦』が幕を開ける。

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