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設定6の加護を授かりし俺、異世界でパチスロのレバーを叩く  作者: れいのるず


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第十四章:1確の閃光。アーマーの大破と魔石の山

「死ね死ね死ね死ねぇい!!」

アーマーの左腕から、魔力の弾丸が豪雨のように掃射される。

要塞の壁がハチの巣になり、飛び散る破片が俺の頬や腕を深く切り裂いた。

生々しい痛みが走るが、俺は一歩も引かない。


「アリアちゃん、俺を信じて10秒だけ持ちこたえてくれ!」

「は、はいっ! 神よ、我が身を盾と成さん!

『聖なる大障壁ホーリー・ウォール』!!」


アリアちゃんが全魔力を振り絞り、肉薄するガトリングの弾丸を強引に食い止める。

だが、激しい衝撃波で彼女のローブはさらにボロボロに引き裂かれ、もはや裸に布を巻き付けたようなエロティックかつ痛々しい姿になっていく。


「勇者様……早く……もう限界、です……っ!」


「待たせたな。プロの意地、見せてやるよ」

俺は脳内の液晶画面を見つめた。

アーマーは遠隔操作の出力を最大にし、俺の脳内リールを完全にフリーズ(エラー停止)させようと、強烈な魔波を放ってきている。

リールが激しくブレて、肉眼では捉えきれない速度で逆回転を始めた。


「遠隔店長(四天王)の限界と、パチプロの執念……どっちが上か勝負だ」


俺はあえて目を閉じた。

頼るべきは視覚ではない。

長年何百万回とレバーを叩き、ボタンを押してきた、身体に染み付いた「リズム」と「魂」だ。


ガコンッ。(レバーオン)


リールが超高速で逆回転する。そのノイズを脳内で聞き分け——。


「ここだッッッ!!!」


俺の右指が、見えない左ボタンを音速で引っ叩いた。


ズガァァァァンッ!!!!


脳内に、まばゆい純白の閃光が走る。

左リール、中段に燦然と輝く『金色のV図柄』が、文字通りビタ止まりした。


『ピキーン!! 演出:1イチカク!!!』

『強制フラグ:遠隔操作看破・全回転ゴッドボーナス確定』


「な、なぁぁぁにぃぃぃぃっ!? 我が遠隔操作が、力技で上書きされただとぉぉぉ!?」

アーマーが絶叫する。

1確。それは、残りのリールを止めるまでもなく、その瞬間に「完全勝利」が確定する最高の瞬間だ。


「イカサマ店長は、営業停止(一撃必殺)処分だ。オラァァァ!!」

中・右ボタンを適当に止めると、画面には『VICTORY』の文字。


ドゴォォォォォォォォンッ!!!!!


天空から神罰の如き巨大な光の柱が降り注ぎ、機巧のアーマーを直撃した。

装甲が、機械パーツが、そして内部のグロテスクな生体組織が、細胞レベルでドロドロに融解し、爆発四散していく。


「魔王様ぁぁぁ! この店は……この店はもうダメですぅぅぅーーーっ!!」

断末魔と共に、四天王の一角が完全に消滅した。


あとに残ったのは、要塞の床を埋め尽くさんばかりの、ジャラジャラと音を立てる大量の魔石の山だった。


「ハァ……ハァ……やった、な」

「勇者様……すごいです……」

限界を迎えたアリアちゃんが、ボロボロの衣服のまま俺の胸に倒れ込んできた。

柔らかな感触と温もりが伝わる。


「よしよし、よく頑張ったなアリアちゃん。……さて、メダル(魔石)の計算をしようか。

これで一気に『設定6』へ届くかもな!」

俺は山積みの魔石を見つめ、不敵に笑った。

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