得るものよりも失うものの方が
正直、他人の心にずかずかと入り込んでくるタイプは苦手だよ。
好き勝手に掻き乱した挙げ句に、自分の思うような反応をしなかったらキレるのが多いし。
もちろんそうじゃない人も中にはいるんだろうけど、少なくとも私が出会った中にはいなかった。だから私の方から身を引いた。
結局、
『自分が一番!』
『自分が正しい!』
ってのが多いんだ。
私にとっては得るものよりも失うものの方が多そうだったから、関わらないことを心掛けた。
そういうのも、
『他人と関わるのを避けている』
とか言うかもしれないけど、トラブルの原因をわざわざ作ろうとする、
<自称・人間関係の達人>
の考えることはまったく共感できないな。他人の考えや価値観に口出しして自分に合わせようとするのとか、マジで迷惑でしかない。
しかも、自分がそうやってトラブルの原因を作っておいて、実際にトラブルになったら、相手の所為にするんだよ。
私の両親がまさにそういうタイプだった。それがどれだけ子供にとって不快だったか、考えようともしない。
<友達>も多いかもしれないけど、実は嫌ってる人も多いんだよね。そしてその<友達>も、結局はただの<しがらみ>でしかなかったり。
両親が大きなトラブルとかに巻き込まれたら、本当に親身になってくれる人なんて、きっと、一人か二人だと思う。
観音の場合も、五月と真凛は、親身になってくれるだろうな。だって、二人にとって観音の存在が心の支えになってるから。
だとしたら、私の両親と観音って同じようなものだってことだよね。
だから、五月と真凛の二人がいたら十分だよ。
その上で、もし、新しく友達ができたらもう万々歳なんじゃないかな。
本当に、子供が自分の親にそういう想いを打ち明けられることの何が問題なんだろう。自分の親がそういうのを打ち明けられないような親だったから、そうじゃない親を持った人が妬ましいの?
それとも、子供に信頼される親がいるっていうのが信じられないのかな?
だけどさ、高齢者施設に入所した自分の親にまともに面会も来ないのが少なくないっていうのは、どうしてなんだろうね。
そして、まともな人間関係を築けてきたはずの人達が、傍若無人に振る舞って施設職員を追い詰めてたりするのって、どうしてなの?
テレビを見てても、私の親世代よりさらに上の世代の人達のとんでもない行状が報道されてたりするよね。しかも、それを擁護するのもいる。
そんな人達が『ちゃんとしてた』とか言われたって、まったく共感できないよ。




