インド洋作戦9
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辻政信
帝国陸軍に所属し、正義感が強くマレー作戦などで高評価を与えられ作戦の神様と呼ばれているが、批判的な評価もある。
シンガポールでの華橋粛清やマレー作戦での独断などなど、マレー作戦中、指揮官山下中将は日誌にて「使用上注意すべき男」と記している。
戦後GHQも第三次世界大戦を起こしかねないと危険された。
なぜこんなことを思い出したのかと言うと部屋に入ってきた陸軍の一人が辻政信参謀だったのだ。
「何を言っているのだ。作戦を聞くために来たに決まっているではないか」
「はい?」
確かに作戦には陸軍のビルマ進攻支援が含まれている。
のだが陸軍を直接支援するのではなく、後方支援基地となっているカルカッタへ攻撃を行いビルマにいる英軍の補給を断つのが目的だ。
正直に言うと陸軍と連携する必要は無さそうな作戦だ。
そのため陸軍に作戦参加要請は出してなかった。
「辻参謀、どうやら自衛軍の方は我々の作戦参加のことを知らされていないようです」
辻参謀の背後から顔を覗かせて耳元で喋った人物を見て達哉を目を見開いた。
そこにいたのは大葉参謀だったのだ。
こいつまで来たのかと舌打ちしそうになったが堪える。
「作戦参加?申し訳ないですが、作戦内容に陸軍の出番は入っていませんが」
「何を言っているんだ君は、上陸作戦があるだろう」
上陸作戦?そんな作戦は計画されていない。
もしかしたら英軍を包囲するためにカルカッタにでも上陸するのかと思った。
しかし、予想は違った。
「上陸作戦ですか、一旦何処に上陸されるのです。カルカッタですか?」
「いや違う陸軍が上陸するのはマダガスカル島だッ」
「マダガスカル!?」
何を考えているんだこいつはッ
現時点でマダガスカルはまだヴィシー政権下にあるが史実通りならインド洋のシーレーンや南アフリカ防衛のためにもマダガスカル島は確保しておきたい英国及び連合国はマダガスカル島への上陸、ディエゴ・スアレス攻略を目的としたアイアンクラッド作戦を発動させる。
「お言葉ですがそれは「矢野参謀殿」・・・」
無茶ですと言おうとしたら大葉参謀に止められた。
「色々と言いたいでしょうが。これは決定されていること覆すことはできません。すでにお上の許可を貰っているのでもしそれでも反対などがあるのでしたら総帥権の問題だけでなくお上に逆らうことになりかねませんよ」
お上、総帥権、これを出して黙らせてきた。
軍のお偉方はいつもこうだなにかあれば総帥権だのなんだのと出して相手を黙らせる。
達哉は山本長官と山口長官を見ると山本長官はゆっくりと頷き山口長官は大きなため息をした。
それを見て仕方がないと顔を辻参謀らに向けて
「わかりました。こちらの作戦とそちらの作戦を聞いて改めて作戦を練りましょう」
陸軍の方々を席へと招き、全員席に着いたことで漸く作戦会議が始められた。
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