インド洋作戦8
漸くアドミラル56登場。
いつ出そうか考えていたら遅くなってしまいました。
「あぁぁぁぁぁッ主砲が撃ちたいッ戦艦で殴り合いたいぃぃぃッ」
「落ち着いて下さいッ」
発狂中の宮澤海将補。
参謀の渡部二佐は落ち着かせようとするが
「嫌だッ嫌だッ砲撃戦したいぃぃぃッ」
無理のようだった。
トントンッ
ドアをノックされ「どうぞ」と入ってもらうと海軍の代表二名が入ってきた。
「失礼するぞ」
「!?けッ敬礼ッ」
代表方を見た達哉は驚いて敬礼をする。
宮澤海将補や渡部二佐も代表方を見てギョッとした顔になって敬礼をする。
「楽にして構わないよ」
入ってきた代表の一人、山本五十六長官がはっはっはっと笑いながら言った。
「まさか、長官自らお越しになられるとは思いもしませんでした」
この方は連合艦隊司令長官だ。てっきり参謀の一人がくるのかと思っていた。
「私が直接来たほうが話がすぐに終わると思ってな」
はっはっはっと笑う山本長官。
「入るぞ」
山本長官に続いて入ってきたのは山口多聞第二航空艦隊司令長官だった。
「これは山口長官。長官もお越しになられたのですね」
敬礼をする達哉に山口長官も敬礼する。
「当然だ。漸く実戦に出られるのだからな」
「と言うことは第二航空艦隊が実戦に導入されるのですか?」
第二航空艦隊。
天城、赤城、加賀、土佐、蒼龍、飛龍、翔鶴、瑞鶴の計八隻からなる第一航空艦隊とは別に雲龍型四隻と大鳳型二隻の他、祥鳳、瑞鳳かららなる第二航空艦隊がある。
真珠湾攻撃には訓練を終えていなかったので参加は出来なかったがその分第一航空艦隊にも劣らない練度となった。
「第一にはこれまで連戦が続いていたからな。パイロットや乗員に休みを与えねばならん。だがインド洋の戦いに不参加という訳にもいかん。そこでほぼ訓練を終えている第二を参加させることになったのだ」
「その通りだ」
山口長官の説明に山本長官は頷き「さらに」と付け加える。
「本土空襲のこともある。疲弊した第一を使うよりも練度十分な第二を送り、第一は休息と新米パイロットの訓練も込みで本土防空の任を与えておくつもりだ」
「成る程でしたら早速作戦会議を始めましょう」
席に二人を誘導すると山本長官が
「ちょっと待ってくれ。実はこの会議にあと二、三名参加することになったのだ」
「はい?そんな話は聞いてませんが」
「急遽軍令部から説明されてな。直ぐに来ると」
トントンッ
噂をすれば来たようだ。
「どうぞ」
「失礼するッ」
開いた扉から入ってきた三人を見て目を疑った。
「なっ!?」
疑ったのは達哉だけではない。宮澤海将補も、渡部二佐も目を見開いている。
入ってきた三人の軍服を見て海軍でも陸海空自衛軍のどれとも違うことがわかる。
(なんで、なんで、あんた達がここに来るんだよ)
ならばどこの所属なのか直ぐにわかった。それは
「なに用ですか?帝国陸軍の方々」
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