インド洋作戦10
遅くなりました。
地図の前に立つ達哉は全員が席に着いたの確認するように見渡す。
「これよりインド洋での作戦会議を始めます」
うむと各代表方が頷く。
「まず作戦内容を自衛軍より説明させて頂きます。今回の作戦の最終目標はインド洋に配備されている英国海軍東洋艦隊の全滅です」
指示棒を取り出して地図を指しながら説明に入った。
大石幕僚長に伝えた内容と同じなので内容は省略。
「艦隊決戦になった場合の舞台はインド洋中央の海域になると思われ、可能性としてはライオン級戦艦が配備されているかもしれないので41センチ砲搭載艦の作戦参加が必要になります」
「質問だが」
山口長官が手を挙げた。
「どうぞ」
「インド洋にライオン級戦艦が配備されていると思った?ドイツにも46センチ砲搭載艦がある。英国海軍としてはインド洋よりも本土防衛のため本国に張り付けて置くと思うのだが」
確かにこの世界のドイツには日本の技術協力で46センチ連装砲を搭載した戦艦が二隻配備されている。
見た目はビスマルク級を拡大版である。
因みにイタリアにも技術協力で46センチ砲搭載艦が配備されていたりもする。
「確かに英国にとって本土防衛は重要なことです。ですが、インド洋も同じぐらい英国には重要なのです。
例えライオン級が全て本土防衛に置かれていてもネルソン級がインド洋に配備されるでしょう」
「なら空母で沈めてしまえばいいではないか」
「ごもっともです。戦艦同士の殴り遭いになる前に航空攻撃で決着が着けばいいですが、東洋艦隊は夜戦を仕掛けてくるかもしれないので念のため強力な戦艦が必要なのです」
史実では東洋艦隊司令はやって来た日本艦隊に対し艦載機による夜間雷撃をしようとしていたそうだからなと達哉は思った。
「さらに地の理は向こうに有ります。陸上機の攻撃仕掛けてきます。因みに飛んできた爆撃機は高度4000から爆撃を行い、幸い命中弾はありませんでしたが爆撃されるまで全く気づいていなかったそうです」
「全くだと?直掩機は何をしていたんだ・・・」
はぁとため息が出る山本長官。
「まぁ、飛んできた爆撃機9機の内5機を零戦が撃墜しましたが、注意は必要でしょう」
それとと付け加える。
「史実では東洋艦隊にも空母三隻が配備され、内一隻を航空攻撃で撃沈します」
42年4月の時点では東洋艦隊にはインドミタブル、フォーミタブル、ハーミズが配備されている。
一隻あたりの搭載機数は少ない上に雷撃機は複翼機のソードフィッシュ。
勝算はとても低いだろう。
ただし、この世界では。
「ただ、忍びからの報告で米国より大量建造中
の護衛空母が完成した艦から英国に供与されているそうなのです」
「なに?」
「主に輸送船団護衛の艦隊に配備され大西洋で暴れるUボート対策として使われているようですが東洋艦隊にも配備されないとは限らないので史実以上の激しい海戦になるやもしれません」
説明を聞いてうーんと腕を組む山本長官と山口長官。
ここで会議が始まってから黙り続けている陸軍代表方に声をかけてみた。
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