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内地にて17

2日続けての投稿です。

酔った美桜を書いてたらロゥリィが頭に浮かんでしまった・・・。

楽しい食事を終えて子供達は勉強の続きをするため部屋に戻り、楓は後片付けのため台所に、座敷に残った達哉、和哉、美桜の三人は広げた地図を見ながら話していた。

達哉と和哉の手には食後の一杯にと用意した酒が入ったコップが握られチビチビと飲んでいる。酒の入った一升瓶は美桜の隣に置かれ、一人でクピクピと飲んでいる。見た目は子供なので犯罪に見えてしまうが気にしてはいけない。

今話しているのはインド洋作戦の主目的である東洋艦隊撃滅のための方法と見直しである。


「やっぱり今度の作戦はインド洋からの反撃を封じるために艦隊撃滅を先にしたほうがいいんじゃないか?」


「それはそうだね、だとしたら攻撃目標はまずセイロン島かな」


「史実通りの日程なら艦隊はアッズ環礁に逃げられるがな」


二人はセイロン島とモルディブ諸島を指差す。


「移動させるのは4月1日になってからだからそれまでに攻撃出来れば撃滅は可能じゃないかな」


「史実では五航戦の合流が遅れたり、セイロン島攻撃が連合国軍に察知されたりと問題があったからな。奇襲をするんだったらそのあたり注意しないとな」


「そうだね、情報統制をしっかりしておかないと」


「本心を言えば日独伊連絡網を確立して早くボース氏を招きたいところだが」


この世界では独伊の部隊がスエズ運河を攻略しているので東洋艦隊を壊滅させインド洋に拠点を築けば連絡網は完成するが


「維持ができないんだよな。艦隊もそっちに配置しておくほど余裕がない」


いくら空母などを建造し続けているが米国相手にはこれでも足りなくなる。


「連絡網なんだけど空のルートだったら構築できるよぉ〜」


一人で飲んでいた美桜が入ってきた。既に頬が赤いが大丈夫だろうか


「出来るのか?もしかしてキ77でも作ったのか」


ドイツとの海上連絡網が遮断されたため空路で繋ごうとして開発が中止されていたキ77の開発を再開し、二機が完成した。

1943年に二号機がシンガポールからドイツに向かったが行方不明となる。


「そんなもな作ってないよぉ〜」


「じゃあどうやって行くんだ?」


その質問を聞いてフフッと笑う。


「昼間にぃ話した爆撃機あったでしょうぉ?

あの派生型は他にもあってぇ、輸送機タイプがあるのぉそれともう一機種を使えば日本からドイツへ無着陸で行けるよぉ」


そんなモノまで作ってたのか・・・。感心する達哉。


「空路だったらどのルートで行くんだ?」


インド洋の地図の上に世界地図を広げながら聞く。


「う〜んとね、北極の方を通るルートたよぉ〜」


なるほど、史実ならソ連が通してくれそうにないがこの世界では極東は東ロシア帝国領だからか問題ない。

この世界では帝政ロシアは極東ロシア及びアラスカ帝国として存続している。

米国に売却されるはずだったアラスカは売却交渉前に金が発見されロシア領のままになった。

革命が起こると世界各国によるシベリア出兵により皇帝側の勢力である白軍を支援し、なんとか極東ロシアを死守した。

皇帝一家もシベリア出兵の際に潜入させた忍びにより救出されたが残念なことに皇帝と皇太子はすでに処刑され皇后と皇女たちのみとなった。

救出後第一皇女が皇帝となり帝都をアラスカに移し、極東ロシア及びアラスカ帝国(通称東ロシア帝国)の建国を宣言してソ連と休戦を結んだ。

この内戦により資金不足に陥った東ロシア帝国はすでにアラスカの金は取りつくしていたため米国にアラスカ南部を担保に資金提供してもらった。

これで資金問題はなくなったが新たな問題が出来たのだ。

それはアラスカ南部が資金の返済を終えたにも関わらず米国に併合されてしまったのだ。

米国はハワイを併合した時と同様の方法でアラスカ南部を手に入れた。東ロシア帝国はこれに怒り軍事行動で奪還を試みたが失敗。アラスカ南部の割譲を認めさせられた。

その後反米国家となり日独伊露の四国軍事同盟を結び、日本が対米戦開戦と同時に米ソ両国に宣戦を布告。

現在アラスカ南部は奪還し、シベリアの大地でソ連と戦っている。

話しがそれたが要するに同盟国なのでシベリアを通過しても国際問題にはそうそうならない。ちゃんと事前通告しておけば。


「美桜、それは本当なんだね?ちゃんとドイツで飛べるんだね?」


「もうカズヤ〜、愛しの妻の言うことを信じられないのぉ?」


プクゥと膨れる美桜、機嫌を損ねたようだ。

その前に酔ってるよね?大丈夫だよね?

美桜は酒が好きなのだが加減をしようとしないのが問題だ。


「勿論信じてるさ。君は天才で大切な私のお嫁さんなんだから」


美桜を引き寄せる和哉。それを見て達哉は思った。

普段なら人前で女性と手を繋ぐのも恥ずかしいがって嫌がるのに俺の自宅でしかも自分から女性に引き寄せるなんてお前酔ってるな・・・。

和哉も酒は好きな方なのだが問題はとても弱く顔に出にくい。

見つめ会う酔っぱらいの二人。


「カズヤ〜」


目の前で抱き締め会い、互いに名前を呼び会っている。

それを見せられている達哉はイチャイチャしたいのなら人目が無いところでしてほしいと思いつつ美桜一人にほぼ飲まれて空になった一升瓶を持って新しい酒を取りに台所に向かった。

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