内地にて8
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「さぁさぁ案内するから入ってね」
和哉の回復を待ってようやく工廠に入ることができた。
といっても和哉はよたよたと歩くのがやっとの状態であるが。
「あっ、これ被ってね。危ないから」
ヘルメットを渡され二人は被るが、
(うまく被れない・・・)
達哉は頭にできたたんこぶのお陰で上手く被れず違和感がある被り方になってしまった。
それを気にすることなく主任は上機嫌に
「ジャーンッ」
と工廠内に並ぶ組み立て途中の試作機たちを見せた。
「たくさんあるな。自衛軍だけのものじゃないだろ」
「それはそだよ、海軍や陸軍の要請を受けて各企業と共同で研究、開発をしてるんだから」
この航空工廠には未来の技術が集まっている。
それは技研本部管轄の工廠全てに言えることだが技術を目当てに企業や陸海軍が共同開発を要請してくる。
本音を言えば断りたいがお国のためとかで受諾している。裏で政治的圧力があったとかなかったとか。
「まず海空自衛軍から頼まれて機体から」
主任は最初の一機目の前に立つ。
「零戦に代わる艦上戦闘機 紫電!!」
見せられたのは史実の強風をベースにした紫電ではなく翼が折れた艦上機だった。
見た目は紫電改に似てはいるが別物なのだろう。
「史実で問題となってたフラップやエンジンを改良して性能の向上、機内に軽量タンクを増設して航続距離も向上。もちろん防弾ゴムも付けてあるから防弾面も向上させたよ」
おぉーと達哉は声を上げ、和哉はちゃんと頭が働いているのかわからないがうんうんと頷いている・・・ように見える。
「性能の向上は分かったけどな、タンクを増設したらさすがに重たくなるだろ、艦上機なのに大丈夫か?」
達哉の質問を待ってたのかフフッと笑う主任。
「たしかに重たくなったけど自衛軍の空母にはカタパルトがあるから問題なんてない。
・・・設計上はだけど」
なんか最後に小声で「設計上は」とか聞こえたけどまぁ気にしない気にしない。
次回も兵器紹介もどきになります




