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内地にて2

なんとか書けました。


マリアナ諸島で燃料補給を行い内地に帰還した達哉は真っ直ぐ防衛省に行き大石統合幕僚長の下を訪れた。


コンコンッ


「誰だ?」


「特務参謀の矢野達哉です。」


「入れ」


ガチャ扉を開け「失礼します」と入る。

スタスタと歩き、椅子に座る大石統合幕僚長の前で敬礼をする。


「ニューギニアからわざわざすまんな。達哉」


「いえ、それより呼び戻された理由はなんなのですか?」


理由を訪ねてくる達哉に大石幕僚長はフゥとため息をついて椅子にもたれた。


「おいおい久々に会ったんだ。もっと気軽に話そうとかしないのか」


「ここは自宅ではなく防衛省なので関連する話意外話すことはないと思いますが、幕僚長」


硬い硬すぎると頭に手を当てる大石幕僚長。


「お前な・・・・・まぁいい達哉、お前は蘭印を完全占領したことは知っているな」


ニューギニア沖海戦が起きる前に陸海軍自衛軍が蘭印を完全占領していた。

なお治安維持を名目に部隊を駐留させさらに独立させるために様々な支援を行っている。


「はい。陸軍はビルマにまで戦線を広げているそうですが、インパールとか大丈夫ですか?」


ご存知の通り史実では日本軍はインパール攻略のために多くの兵を導入し結局攻略できず多くの戦死者だけ出してしまった。


「それは問題ない。インパールの敵軍は史実と同様に空から補給を受けられないように陸軍航空隊が付近に展開している。」


戦車、自走砲も大量に配備してるしな。と付け加えるとムッと達哉。


「幕僚長。戦車が何に弱いかご存知ですか」


「ん?そりゃ航空機や対戦車砲だろ。心配しなくても迎撃機は飛ばしているし、対戦車砲に対しても爆撃を行っているしな」


アァーと唸りたくなった達哉。

ジャングルの中に隠された対戦車砲をどうやって空から見つける気かッ!とツッコミそうになるも堪える。

さらにもう一つ脅威になる兵器を大石幕僚長は忘れていたことにもツッコミそうになった。


「我々がノモンハンの時に大量に生産した兵器をお忘れですか」


この世界でのノモンハン事件では史実と少し異なりソ連モンゴル両軍は戦車を史実以上の数で攻めてきた。

こちらも戦車隊を配置していたが数で圧倒されてしまった。

そこで新兵器の携帯対戦車砲[98式無反動砲]を使い、多くの戦車を撃破した。

因みにこの無反動砲はドイツの技術協力でパンツァーファウストを国産化したものである。


「無反動砲だがそれがどうした」


「その無反動砲は大量生産しすぎて幾らか他国に売却しています」


中立国を中心に売り込んだがいくらかは米国や英国に売られている。


「それがあったとしても撃たれる前に倒せばいいだけだろ」


「いえ、無反動砲と兵の組み合わせは戦車にとってはとても脅威になります。実際ベトナム戦争でそれが証明しています。」


ベトナム戦争で米国は戦車を導入していたがベトコンなどに次々と撃破された。

実は地の利があるベトコンなどはジャングルを生かしゲリラ戦法を用いていた。

もちろん米軍戦車は反撃しようとしたが戦車の射程の内側に入られ主砲は無論、機銃も撃っても当たらない。近い距離からRPGで撃破された。

この戦争から見通しが悪い戦場ではゲリラ戦戦車は弱いということが判明したのだ。


「・・・ということなので同じジャングルがあるビルマでも同じことが起きることは否定できません」


「参ったなどうしたものか」


考え込む大石幕僚長。


「対策としては戦車だけで行動させないこと、必ず歩兵部隊を引き連れていることの2つぐらいです」


「わかったならそれを徹底するよう伝えておこう」


こうしてジャングルにおける戦車行動は自衛軍のみならず日本全軍に伝えられた。

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