ニューギニア沖海戦 15
無理やり感がありますがこれでニューギニア沖海戦は終わりです。
『攻撃隊が帰ってきました。』
米軍が撤退してから時が経ち米空母を攻撃しに行っていた攻撃隊が帰艦した。
帰艦する攻撃隊を見ると半数近くにまで数を減らし生き残った機も無事な機体は存在しなかった。
達哉は攻撃隊の隊長を艦橋に呼び長官と共に報告を聞くことになった。
まとめると攻撃隊は上空から迎撃機の奇襲を受けた。それも三機や四機ではなく大多数の迎撃機がまるでこちらの位置が分かっていたかのように襲いかかってきたそうだ。
戦闘機隊は応戦するが数が多く逆にこちらの戦闘機の多くが撃ち落とされた。
「恐らく米軍はレーダーを使用した迎撃体制をすでに整えていたようですね長官」
「多分な。しかも艦載機の多くを戦闘機に変えていたとはな。空母がどんなに重要な存在か分かっているようだ」
「それだけでないかと」
「どういうことだ特務参謀」
「自分の予想ですがもしかしたらこちらのパイロットを減らすためにこのような編成にしているのでは?」
?が頭に浮かぶ長官に達哉は説明する。
「空母が撃沈されたら確かに痛手ですがこの世界では海軍の雲龍型や大鳳型、海自の隼鷹型が続々と建造され一隻が沈もうが乗員やパイロットが生き残れば戦えます。ですが熟練のパイロットを失えば代えは存在しないので戦力の低下は避けられません。
それに育成は長い時間が必要になります。このことを考えれば艦とパイロットどちらが重要かわかると思います」
もし米軍が人的資源の重要性を高めていたら十分にあり得る。
ちなみに史実の太平洋戦争で米国があんなに多くのパイロットを育成できた理由の一つはレキシントンやヨークタウン撃沈後、生き残ったパイロットが指導に携わっていたからである。
生き残った乗員もエセックス級空母やカサブランカ級空母などの乗員となり即戦力とした。
「あり得るな」
考え込む長官はだがと口を開いた。
「どうであれこちらには満足な航空戦力はない。これでは空母はただのお荷物にしかならん」
「では長官。巡洋艦を中心に編成し直し突撃しますか?」
艦長の台詞に長官は首を横に振る。
「いや米空母は二隻とも被弾し離着艦不能だ。現状これ以上艦艇を減らしたくないと考えているはずだ。」
「ということは・・・」
「本艦隊はラバウルに帰還する」
艦隊は進路を変更ラバウルへと帰還し始めた。
後に哨戒に出ていた潜水艦からの報告で米空母はすでに撤退していたことが判明した。
このニューギニア沖海戦は史実と異なり双方多くのパイロットを失う痛み分けに終わった。
ご指摘ご意見ご感想などありましたらお願いします。
ちなみに米軍のパイロット育成や乗員のことは昔空母関係の本で読んだ記憶がありますがうろ覚えで申し訳ありません。




