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ニューギニア沖海戦 8

遅くなりました。


少し時間を遡る。

達哉の意見により史実にて空母レキシントンが航行していた航路の辺りを重点に空母から偵察機を飛ばしていた。

九七式大艇や二式大艇も飛ばし哨戒を厳重にしていた。

ラバウル制圧した翌日から彩雲を飛ばしていたがこれまで全く発見できず。

パイロットたちはこんなにも厳重にする必要はあるのかと考えて始めていた。


本日も彩雲 扶桑三号機はソロモン諸島北方を飛んでいた。


「こんなに雲が多い日に哨戒なんてついてないな」


機長がぼやく。


「ぼやかないで下さいよ。米軍を見逃せばラバウルは攻撃されるのですから」


そう言ったのは後部銃座を担当する機銃手である。


「特務参謀の言っていること本当に信じてるのか?お前は」


「はい。自衛軍には多くの漂流者がいますし、特務参謀の発言はこれまで当たっていますので」


機銃手の意見を聞いてん~と唸る機長。


「あんなの偶然に決まってる。そうでなきゃ列強に忍び込ませたスパイからの情報を得ていたに違いない。防衛省情報局には専用の部隊があるそうだからな」


「あぁ~《忍者》のことですね」


忍者とは、防衛省情報局専属部隊のことで主にスパイ活動をしている。

時として破壊工作、要人暗殺、要人救出など、汚れ仕事までしているそうだ。

人員や装備、組織内のこと全てが重要機密となっている。噂ではスパイとして活動する構成員は軍人顔負けの厳しい訓練に耐え多くの技術を身につけ、どんな状況でも任務を遂行する。その命を失うことになっても。噂だけなら化け物部隊である。


「そうだとしても当たってるのですから良いんじゃないんですか」


「う~ん」


納得いかない機長は唸るしかなかった。

陸海軍が漂流者のことをあまり信じていないように自衛軍内の現代人の中には機長のように信じていない者もいる。

まぁ、私は未来からやって来たので私を信じて従って下さい。と言って誰が信じるだろうか。

こいつ頭、大丈夫ですか?と思われるのが落ちだ。


「ん?」


機長と機銃手があーだのこーだの言い合っている間で双眼鏡を覗いていた通信士が雲との間に一瞬 航跡が見えた。


「機長、右方向に航跡を発見」


「何?」


すぐ機長と機銃手が見るがすでに雲で隠れてしまっていた。


「本当に見たのか」


「間違いありません」


ならば確かめる必要がある。


「降下する」


機長は彩雲を降下させ、雲の中に突入する。

雲の中を進み、突破するとそこには。


「見つけたッ!米空母二隻ッ」


そこにいたのは西に進む米空母二隻と巡洋艦と駆逐艦からなる護衛艦隊だった。


「通信士、緊急電を打てッ内容はソロモン諸島北方に空母二隻を含む艦隊発見。西進中だ」


「了解ッ」


通信士はすぐにラバウルと艦隊に電信を送る。

敵艦隊を発見出来たのだから長いは無用と離脱を始めたが、


「後方上空に敵機ッ!」


見るとF4Fが二機向かって来ていた。


「逃げるぞッ何かに掴まれッ!!」


彩雲は最大速力を出しその場から離れようとする。

F4Fも逃すまいと追いかけてくる。

なんとか振り払おうと機銃手は7.7ミリ機銃を放つが追い払える訳もなく、彩雲は主翼に銃弾を浴び、海へと堕ちていった。


幸いと言えるとすれば彩雲から放たれた緊急電はラバウルと艦隊に届いたことだった。


次は海戦になる予定。

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