鼻血出しながらすることじゃねぇぞ
自分を捨てたとはいえ、それは誰もが命として通る道なため。大人になったとも言える。
HPは微動だにしないのに立早の鼻から血が流れた。まだこれからだというのに、純情な想像力だけでエロイ感情に大ダメージ。
「お、お前。お前にな。なななな。と、と、と、とんでもねぇことするからな。こ、こ、後悔すんなよ。お前、その、おま、……」
おい、早くしろよ。待ってるんだぞ。
ビビッてると先進まなくてすげぇ困るんだけど。
大人になってもその豆腐メンタルは変わりないのかよ。
さっきの威勢はどこにいった?非道なことを行う緊張のあまり、
「ま、まずは。そ、そのボロボロになった体で、おお。おっぱ、……いや。か、か、か、勘違いするなよ。た、助けるためじゃない。俺が甚振るためにボロボロの体を復元させてやろう」
一体どんな言い方だ?
しかし、立早の理解はなんとなく分かる。傷付いて痛々しい姿のシィエラでは物足りない。
「玩具は綺麗に使ってやる」
スマンが鼻血を止めてから今の台詞を言ってくれ。完全に下心に負けてんじゃねぇか。
ただの変態しか感じられない。神様にも性欲はあるのだな。
「うぐっ、……なんかかっこ悪い顔してやがった。鼻血出てるし」
いかんいかんと、鼻から出る血を即席で作ったティッシュで止める。同時にシィエラの体を復元してやる。痛みはそのままであるため、シィエラには立ち上がる術はない。
復元されるスピードはNPCとなった連中ほどではないが、精密さには優れている。
「ぐふふふふ、おおお」
改めて、傷が無くなったシィエラをゆっくりと拝める立早。
ただの女性という枠だったら興奮なんぞしない。しかし、ただ傷を治してやっただけでこのような美しい女性がいるのかと疑う。観賞すればするほど見惚れてしまう。
立早の好みではないが、女性とは美しい。と表現できる形をシィエラは持っていた。
「大人の女。女神様のお姿とはこのことかぁ~」
イヤらしく動く両手の指。
視線はシィエラの豊満な胸に向けられており、倒れる彼女の上から両手でガッツリと握った。
「うほぉっ」
立早、この時。人生で初めて女の生の体を触った。手を握るを飛び越えてからの、胸。それも二つ。そして、どSしか感じられない女の体であること。ラッキースケベという単語など邪道。時代はやはり原点であろう、女を倒してからのスケベ行為。
戦争に参加する兵達の、金とは違う貴重な戦利品である。
「や、やわらけぇ。あったけぇぇっ」
シィエラを押し倒したような形で立早は、触れる胸に声を上げられないほど興奮していた。
「ムラムラしてくる!」
自分が神様である自信が吹っ飛んでるほど、今は人間(いや、男)としての感情と本能に揺れまくっている。
胸だけじゃ物足りない。これを逃したらいつ、こんな絶好の機会が来る?
次はシィエラの唇へと迫る立早に、
「私は遠慮だわ」
シィエラは立早の、ムラムラしている根源の棒にめがけて、か弱いながらも蹴りを叩き込むのであった。
起き上がれずもこのまま立早にやられるほどじゃない。
「ぐおっ!おぉぅっ」
立早は不意にもらった痛烈な衝撃にシィエラから離れ、転がり回った。
「おま、おま……」
痛みを回復する立早。しかし、大事な玉を蹴られることに驚きが抜けない。未だに玉を手で隠して護っている。大事だからしょうがない。
「な、なんてところを攻撃しやがる!女のしていいことじゃねぇ!」
「ふふふふ……。普通は私が、あなたをこうしてやるべきよね。あなたの苦しみ顔はとても似合ってるわ」
"無駄名努力"が使えないほど消耗している。
隙を突いて、○ニスを蹴ったがそれでも死なない。シィエラにはまだ対抗しようとする精神があっても、それを行える体と許せる状況ではなかった。
「この女!いい度胸だ!今の痛みと同じだけ、お前のところに突っ込んでやる!」
立早は嫌らしく、近くの地面から蠢く触手のような物を作り出した。ほぼ動けないシィエラに素早く絡みつく触手。彼女を上へと持ち上げる。今の立早がムラムラしているから、無駄にエロいことに対する想像力が実現されていく。
「いやぁっ!」
「可愛い声を出すじゃないか!シィエラ!いい女の声だ!」
あ、やべ。今の台詞はすげー決まったぜ。まるで、女騎士を犯すオークのように………
「って、俺はオークなどという下等生物ではない!神様だ!」
謎のツッコミを交えながら立早はシィエラの服を剥ぎ取って、体の全てを晒した。
力が使えないシィエラに迫り来るさらなる触手。
「くっ……」
「さぁシィエラはどんないい声をあげる!?ここには俺しかいない!好きなだけ喚け!」
エロい妄想で作り出している力は強靭。そして、ハッキリとした意図があるため、精密な動作もできる。
並の装備でも断ち切れない。
確実にシィエラを締め付けながら、
「ッッ!」
大きな悲鳴は3秒ほど上がった。広がる声と共にシィエラの意識は何度か飛んだ。
「ふははははは」
神様の笑いなど小さいほどの声だった。そして、シィエラに駆けつけた音もまた小さかった。
「やあぁぁっ!」
シィエラに絡み付く触手を瞬時に両断する剣。
「シィエラさんを!離せぇぇっ!!」
動きは川城、X76には到底及びもしないが、装備している武器が極めて優秀であった。
触手は彼に斬られ、シィエラは地面に落下。叩きつけられた。しかし、非情な苦痛から解放された。
「ううっ……あなた…………」
シィエラを護るように、立早と戦おうとする者。シィエラは意識が薄れていても彼に声を送った
「馬鹿ね。……あなたじゃ死ぬわよ」
「ぼ、僕の心配はいいです!」
「誰だ?お前は!今、エロいところだろ!人の自己満足を邪魔するんじゃねぇ!子供には見せられないシーンなんだよ!」
広嶋でもない。無論、川城、X76でもない。強さランキングには貫禄の選外にいた者。
剣を構える姿が少しだけ勇ましく思えた。
「パンパンくん。あなた、強いわね。ちょっと見直しちゃう」
「シィエラさん。僕はあなたに助けられました!だから、今度は僕がシィエラさんを助けます!」
圧倒的な戦力を持つわけでもなく、神様である立早に立ち向かったのはあろうことか一般人に等しいパンパンであった。
川城も、シィエラも撃退した立早を相手に恐れていても決して目から離さなかった。




