第46話:牢獄の食事。俺に与えていた「生ゴミ」が、今の彼女たちの御馳走。
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かつてアルスが受けていた不当な扱いが、そのままエルザたちへの「罰」として返ってきました。
自分が与えた苦しみを、自分が味わう。
この究極の因果応報が、第3章の目指す断罪です。
王都の地下深くにある、不敬罪を犯した者が収容される暗い牢獄。
アルスの名を騙ったエルザたちは、冷たい石畳の上で震えていた。
「……寒い。お腹が空いて、もう声も出ない……」
ミレーヌが虚ろな目で呟く。その時、格子の外から看守が、古びた器を放り投げた。
中にあったのは、腐りかけた野菜の屑と、石のように硬いパンの切れ端。かつて彼女たちが「荷物持ちへの配給」としてアルスに投げ与えていたものよりも、さらに劣悪な食事だ。
「おい、不敬の詐欺師ども。賢者様の名を汚した貴様らに、まともな食事など出ると思うな」
エルザは、泥まみれのパンを震える手で拾い上げた。
かつてアルスは、この程度の食事を「ありがとう」と言って受け取り、残りの魔力をすべて自分たちの防御のために注いでくれていた。
自分たちがどれだけ、残酷なことをしていたのか。
自分たちが「無能」と呼んだ男が、どれほどの空腹と絶望に耐えながら、自分たちを笑顔で守り続けていたのか。
「……ああ。……ああぁ……っ!!」
エルザは、腐った野菜を口に運び、溢れ出す涙と共に飲み込んだ。
今、自分を繋ぎ止めているこの「生ゴミ」こそが、かつての自分がアルスに与えていた「報酬」そのもの。
その事実を悟った瞬間、彼女の心は、取り返しのつかない悔恨の毒に焼かれていった。
一方、俺は領主館のテラスで、リアナが用意してくれた極上のディナーを楽しんでいた。
「アルス様、今夜は新鮮な海の幸が入りましたよ。……あ、女神様、アルス様の分まで食べないでくださいね?」
「いいじゃないですかぁ! アルス様の魔力のおかげで、世界中がこんなに美味しくなったんですから!」
ルナリスとシルフィアが、賑やかに箸を動かしている。
俺が微笑みながらワインを一口含むと、心地よい風が吹き抜けた。
「……かつては、俺も誰かの役に立てればそれでいいと思っていた。でも、今は……こうして誰かと笑い合えることが、一番の幸せだよ」
俺が静かに告げると、みんなが温かな視線を向けてくれた。
地下牢でエルザたちがどんな絶望に打ちひしがれていようとも、俺の新しい日々は、もう二度と彼女たちの影に汚されることはなかった。
牢獄の中でかつての自分たちの罪を自覚し始めた旧パーティー。
ですが、気づいた時にはもうすべてが遅すぎました。
アルスはもう、彼女たちが想像もできないほどの幸せに包まれています。
物語は完結に向けて、一歩ずつ確実に進んでいます。
アルスのハッピーエンドを、ぜひ最後まで一緒に応援してください!
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