表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/60

第2章完結【第40話】世界の理を肩代わりした賢者、新たな時代の王となる。

第40話をご覧いただきありがとうございます。


ついに第2章、完結です。

無能と蔑まれた青年が、神や魔王すらも守護する「世界の王」へと至る物語。

アルスの歩みが一つの完成を見ました。


 王都を覆っていた闇が晴れ、空にはアルスの魔力がもたらした黄金の夜明けが広がっていた。

 教団の支配は終わり、ハルバート領を中心とした新しい秩序が、大陸全土へと浸透し始めている。


「……終わったんですね、アルス様」


 傍らに立つリアナが、感慨深そうに空を仰ぐ。

 かつてギルドの一受付嬢だった彼女も、今や世界で最も影響力を持つ領地の総支配人となっていた。


「ああ。……でも、これからが本当の始まりだよ」


 俺は、自らの内側に流れる魔力を見つめた。

 魔界の回路、神界の維持、そしてこの世界の安寧。

 俺がすべての「重荷」を引き受けることで、世界はかつてないほどの平和と繁栄を享受している。

 もはや俺一人の存在が、この世界の心臓そのものとなっていた。


 そんな俺の元には、今日という日を祝うために、各界の頂点たちが集まっていた。

 王都を統べるシルフィア王女。

 俺の膝の上でスコーンを頬張る女神ルナリス。

 魔界の復興を誓った魔王。

 そして、聖樹の守護を誓ったエルフの女王セレスティーヌ。


「アルスよ。貴殿が築いたこの『聖域』を、我ら全種族の首都と定めたい。貴殿こそが、我らすべてを導く真の王なのだから」


 魔王が力強く宣言し、他の者たちも一斉に頷く。

 俺は苦笑いしながら、「俺はただの領主でいいんですよ」といつもの言葉を返したが、その声は歓喜に沸く領民たちの声にかき消されていった。


 一方。

 教団の瓦礫の下から這い出したエルザ、ガイ、ミレーヌの三人は、絶望的な沈黙の中にいた。

 命こそ助かったものの、自分たちの「傲慢」が招いた結果を、もはや否定する術はない。


「……ねえ、エルザ。アルスが、本当に世界を救っちゃったわよ。……私たちのこと、もう見てさえいないのね」


 ミレーヌが虚ろな目で笑う。

 自分たちが「荷物持ち」と呼んでいた男。

 その男が背負っていたのは、自分たちだけでなく、世界そのものだった。

 その価値に気づけなかった自分たちは、もはや物語の端役にすらなれない。

 彼女たちは、平和になった世界の中で、自らの過ちという消えない傷を抱え、ひっそりと歴史の闇へと消えていった。


「……フェン、行こうか」


 俺は聖獣フェンリルの背に乗り、黄金の光に満ちた空へと舞い上がった。

 肩にかかる重荷は、以前よりもずっと重い。

 けれど、それを「幸せ」だと感じられる今、俺の力はどこまでも、無限に広がっていく。


 これが、俺の選んだ新しい道の、最初の一歩だった。


第2章を最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

皆様がアルスに寄せてくださった温かい声援、そして物語を支えてくれた熱い応援が、彼をここまで高い場所へと連れてきてくれました。


物語は一度の大きな節目を迎えますが、アルスの伝説が止まることはありません。

もし「アルスのさらなる未来が見たい!」と思ってくださったなら、

ぜひ、下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、ブックマークと一緒にアルスの背中を押していただけると幸いです。

皆様と一緒に、また新しい伝説を作れる日を楽しみにしております!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ