表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/60

第26話:エルフの精鋭たち、俺の領地の「庭師」になる。

第26話をご覧いただきありがとうございます。


人、神、そしてエルフ。

アルスの元には、彼の優しさと強さを慕う者たちが自然と集まってきます。

かつて彼を拒んだ者たちとは対照的な、温かな絆が領地を満たしていきます。


 エルフの里に伝わる『始祖の聖樹』を救った後、俺はハルバート領へと帰還した。

 だが、俺の馬車の後ろには、信じられないほど長く、美しい行列が続いていた。


「アルス様、改めてお願いに参りました。私たちエルフの若き精鋭百名、どうか貴殿の領地の末席に加えてはいただけないでしょうか」


 馬車の横を並走する女王セレスティーヌが、真剣な眼差しで俺を見つめる。

 精鋭といっても、彼らはエルフの中でも選りすぐりの魔導師や建築家たちだ。


「……末席って。そんな凄い人たちが、うちの領地で何をするんですか?」


「庭の手入れです。……いえ、聖域であるこの地の自然を管理し、アルス様の生活をより豊かにするお手伝いをさせてください。それが、聖樹を救っていただいた我が一族の誇りなのです」


 結局、彼らの熱意に押される形で、エルフたちの移住を受け入れることになった。

 ハルバート領に到着するなり、エルフたちは驚くべき速さで領内の緑を整え、精霊の力を借りた美しい住居を築き上げていく。


「アルス様! エルフの方々が植えた果樹が、もう実をつけ始めましたよ! 彼ら、アルス様の魔力が心地よすぎて、仕事が止まらないみたいです!」


 リアナが楽しそうに報告に来る。

 人間、神、そしてエルフ。

 俺の領地は、今や種族の垣根を超えた「楽園」としての姿を整えつつあった。


 一方、王都へと続く街道の影。

 ボロボロの布を纏い、逃亡を続けるエルザたちは、街道を行き交う豪華な商隊の噂話を聞いて震えていた。


「……おい、見たか? エルフの女王が、あのアルス男爵に直々に頭を下げたらしいぞ」

「ああ。今やあの領地は、エルフすら傅く聖域だって話だ。あそこに拾われれば、一生安泰なんだがなぁ」


 その言葉を聞いたエルザは、乾いた笑いを漏らした。


「……エルフの、女王……? 嘘よ。あいつは、私の……私の魔力がないと、何もできなかったはずなのに……」


 かつて自分が「荷物持ち」として扱っていた男が、今や異種族の王すらも従える世界の中心になっている。

 その事実を突きつけられるたびに、エルザの心は、取り返しのつかない後悔によって削り取られていった。


 夕日に照らされる領地を見渡しながら、俺はフェンリルの背を撫でた。

 仲間が増え、賑やかになっていくこの場所を、俺は俺のやり方で守り抜くと、改めて心に決めた。


エルフたちの参入により、ハルバート領はさらなる発展を遂げようとしています。

アルスの「無自覚な成り上がり」は、もはや止まることを知りません。


皆様の熱い応援が、アルスの新しい伝説をより高く、より遠くへ届ける力になります。

もし「この先の展開が楽しみ!」と思ってくださったら、

下の【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして、ブックマークと一緒に応援していただけると、執筆の凄まじい活力になります!

よろしくお願いいたします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ