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第16話:王家から贈られた領地は、未開の聖域だった。

第16話をお読みいただきありがとうございます!


新章突入です!

アルスに与えられたのは、彼にしか扱えない特別な領地。

一方で、過酷な労働に追われるエルザたちの対比が、アルスの歩む道の眩しさをより際立たせます!


 旧パーティーへの断罪が終わり、王都には平穏が戻っていた。

 だが、俺の身の回りは、平穏とは程遠い賑やかさを見せている。


「アルス殿。昨日の叙爵に伴い、我が王家より正式に領地を割譲することとなった。……ここだ」


 王宮の一室。シルフィア王女が地図上に指し示したのは、王都の西に広がる「ハルバート地方」だった。

 そこは、豊かな水源と古代の遺跡が眠る場所として知られているが、同時に高濃度の魔力が滞留し、並の魔導師では足を踏み入れることすらできない「未踏の地」でもあった。


「ここは、貴殿のような膨大な魔力を持つ者でなければ制御できぬ土地だ。アルス殿、貴殿の手で、この地に新たな希望を築いてはもらえないだろうか」


「……俺に、領地経営なんてできるでしょうか」


「案ずるな。実務は私が手配した優秀な者たちが支える。貴殿はただ、その圧倒的な魔力で土地を浄化し、守ってくれればそれでいい」


 シルフィア王女は、俺の不安をかき消すように力強く頷いた。

 隣では、俺の専属使用人となったリアナも、「私も精一杯サポートいたします!」と意気込んでいる。


 数日後。

 俺たちは馬車に揺られ、新たな領地へと到着した。

 

 そこは、見渡す限りの美しい森と、クリスタルのように透き通った湖が広がる、まさに聖域と呼ぶにふさわしい場所だった。


「……すごいな。魔力がこれほどまでに澄んでいるなんて」


 俺が地面に手を触れ、軽く魔力を流すと、枯れかけていた草花が一瞬で息を吹き返し、鮮やかな大輪の花を咲かせた。

 土地そのものが、俺の魔力を求めて歓喜しているのがわかる。


 その頃。

 王都の遥か外縁にある薄暗い魔石鉱山では、エルザたちが泥にまみれて地面を這っていた。


「……痛い、指が動かないわ……。ねえ、誰か代わってよ……」


 かつて純白だったエルザの手は、今やひび割れ、黒く汚れている。

 監視の兵士が容赦なく鞭を鳴らした。


「黙って手を動かせ! 貴様らのような詐欺師に、休む暇などないと思え!」


 かつてアルスの【魔力肩代わり】に守られ、一度も泥を被ることなく「聖女」として崇められていたエルザ。

 彼女は、自分が踏みしめている冷たい土の感触を噛み締めながら、遠い空の下で栄華を極めているであろうアルスの名を、虚しく呼び続けていた。


 俺は、清らかな風が吹く自分の領地を見渡し、深く息を吸い込んだ。

 誰の犠牲になることもない。

 俺自身の力で、この地を世界で最も豊かな場所にしてみせる。


 それが、俺に新しい居場所をくれた人たちへの、恩返しになるはずだから。


「領地経営」という新たなステージ。アルスの魔力が土地をどう変えていくのか、ぜひご期待ください!


現在、本作はランキングの頂を目指し、一歩ずつ確実に階段を登っております。

物語をより熱く、より広く届けるために、皆様の【★★★★★】評価という「魔力」を分けていただければ幸いです!

共に最高の結果を掴み取りましょう!

次回、アルスの魔力で領地が劇的な進化を遂げます!


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