第15話:暴かれた虚飾の功績。かつての聖女に下された、無情な断罪。
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ついに旧パーティーの嘘がすべて暴かれました。
「アルスがいれば……」という後悔すら通用しない、法による断罪。
これで、彼らとの因縁に一つの大きな終止符が打たれます。
王宮での不敬騒ぎから数日後。王都の広場には、異例の「公開査問会」を知らせる鐘の音が響き渡っていた。
高い壇上に引き立てられたのは、鎖に繋がれたエルザ、ガイ、ミレーヌの三人。
かつての栄光は微塵もなく、泥を被ったような惨めな姿で、数千の民衆の前に晒されていた。
「これより、元冒険者パーティー『暁の聖光』に対する審理を執り行う。……告発者は、冒険者ギルド受付嬢、リアナ」
シルフィア王女の宣言と共に、リアナが凛とした姿で前に出た。
彼女の手には、過去数年分にわたるパーティーの任務記録と、アルスがいなくなった後の戦闘記録が握られていた。
「過去、彼らが報告した数々の偉業……その多くに不審な点があります。アルス様を追放した後の彼らは、E級のゴブリンにすら苦戦していました。これは、彼らの実力が『自己申告よりも遥かに低かった』ことを示しています」
「そんな……! それはたまたま調子が悪かっただけで――!」
エルザが叫ぶが、リアナは容赦なく言葉を重ねる。
「いいえ。ギルドが回収した黒鋼竜の死骸を精密鑑定した結果、致命傷を与えた魔力は、エルザさんやミレーヌさんの魔力波形とは一切一致しませんでした。その波形は、今や『救国の賢者』となられたアルス男爵のものと完全に一致したのです!」
広場が激しいどよめきに包まれた。
それはつまり、これまでの名声はすべてアルスの功績を横取りしたものだったという証明に他ならない。
「よって、王宮およびギルドは以下の処分を決定した。……エルザ、ガイ、ミレーヌ。貴殿らの冒険者資格を永久に剥奪し、過去に授与した名誉爵位および報酬をすべて没収する」
「……う、嘘よ……。そんなの、認めないわよ……っ!」
「さらに、借金の担保として、貴殿らには王都外縁の鉱山での終身労働を命じる」
シルフィア王女の宣告は、死刑宣告よりも重く、彼らの心臓を撃ち抜いた。
民衆からは「詐欺師共め!」「アルス様の功績を盗んで恥ずかしくないのか!」と激しい罵声と石礫が飛ぶ。
俺は、王女の傍らでその光景を静かに見守っていた。
かつては、彼らの代わりに石を投げられるのが俺の役目だった。
だが、真実が明かされた今、もう俺が彼らを庇う理由はどこにもない。
「アルス……アルス、助けて……! お願い、私たち昔みたいに戻りましょう……!」
エルザが涙を流して俺に手を伸ばすが、衛兵の手によって無慈悲に引きずられていく。
彼女が最後に見たのは、俺の蔑むような視線ではなく、もはや存在すら忘れてしまったかのような、冷ややかな「無関心」だった。
王都を照らす太陽は、今日から始まる俺の新しい未来を、眩いほどに祝福していた。
社会的にも精神的にも、完全に追い詰められたエルザたち。
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次回、アルスに与えられた広大な「領地」での、新しい物語が始まります!




