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アマデウスの謎  作者: 伊吹 由
第3章 ゲームの行方
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67/147

第66話  妹からのメール

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


  慎吾のスピリチュアル事件簿 シーズン2


       「アマデウスの謎」 


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

前回までのあらすじ


2008年。

リナ、そして父親の魁斗かいとが、謎の組織に狙われた。


イギリス諜報機関に属するヒロは、リナを守るために命を落とす。さらに、リナの父親・魁斗も遺体で発見された。


2012年、女子大生となったリナの携帯に「妹を誘拐した」という電話が届く。


霊能力を持つ1つ下の後輩、慎吾を連れて実家へ戻ったリナ。誘拐犯は期限内に1億を差し出さなければ、雛子を殺すと宣言。


後藤と藤岡は4年越しで、再び羽鳥家の誘拐事件を担当する。

誘拐事件の翌日から、近辺では連続殺人事件が起こり始めた。


誘拐事件から5日目、羽鳥邸に電話が鳴り響く。

誘拐犯からと思われたその電話の相手は・・・ リナの妹だった。


そして翌日午後5時に、府中本町へ1億を持ってくるよう指示した。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


   第66話  妹からのメール


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(誘拐犯が示したタイムリミット・・・12月19日24時)


2012年12月17日(月)、午後11時18分。羽鳥邸、応接室。


後藤「我々がアタッシュケースの準備をします。

    警備に関しては、万全を期しますので・・・」


これからの事を説明する後藤。


瞳は暗い表情を浮かべたまま、目の焦点も合っていない。後藤の話が耳に入っているのか・・・それさえわからないといった様子だ。


遠くを見つめるような目をしながら


瞳「・・・ 4年前みたいに・・・ 」


言いかけた言葉を止めた。


後藤「・・・ ・・・」


後藤は、瞳が言いかけた言葉の意味を察している。


4年前、瞳はレインボーブリッジで誘拐犯に身代金を渡した。そのあと長女のリナは、羽鳥コーポレーションで身柄を確保されたものの・・・親子ともども秋津駅で覆面男等の襲撃に合う。


最終的にリナは無事だったものの・・・ 夫の羽鳥魁斗は遺体で発見された。


後藤「とにかく今日はぐっすり寝て下さい。

    嫌でも明日は・・・ 大変な1日になるでしょうから」


軽く首を縦にふった瞳。視線を合わすことなく、自分の部屋へと戻っていった。


応接室に残った後藤は大きくため息をつき、藤岡に声をかける。


後藤「府中本町・・・ 【F】駅じゃないか・・・」


藤岡「もう11時を過ぎてますので・・・ 

    すでに各【F】駅は、警備が配置されていますよ」


布田 府中 府中競馬正門前 府中本町 

福生ふっさ 不動前 船堀 船の科学館 (50音順)


この日、恵比寿駅で江口という男が殺された。死亡推定時刻は午前0時から0時半の間。


これまで殺人犯は、【A】駅【B】駅【C】駅では昼から夕方にかけて殺人を繰り返している。【D】駅では、午後9時半過ぎに4人目の犠牲者が出た。


【D】の翌日・・・すなわちこの日。【E】駅では、午前4時から警備をしく手はずだった。しかし犯人はその裏をかくように、警備がしかれる前の午前0時過ぎ・・・・5人目を殺害した。


そこで今回警察は、殺害が予想される日の前日・・・すなわちこの日・・・午後10時から、【F】駅に警備をしくことにした。9時間交代制で、各駅には50人前後もの人員が警備にあたっている。


藤岡「ただでさえ・・・

    連続殺人を止めるため、人員がかれているってのに・・・」


後藤「連続殺人事件を止める事にも・・・

    警察のメンツがかかってるからな・・・


    とはいえ、こちらも4年前のように犠牲者を出すわけにはいかん」


携帯を取り出した後藤は、電話をかけた。


後藤「後藤だ。警備部へつないでくれ・・・」


携帯を握りながら、ふ~っとため息をつく。


後藤「後藤だ。明日午後3時から、動ける者を府中本町に手配して欲しい。

    あぁ、そうだ。すでに50人の警備がついているのはわかってる。


    だが、あと・・・さらに30人を手配して欲しい」


頭をかきながら、電話の向こうの相手と交渉を始めた。


後藤「いっぱいいっぱいなのは承知だ。

    だが、誘拐犯の指定した身代金引き渡しの場所がそこなんだ!」


しかしその交渉は、すんなりとはいかない。


後藤「【F】駅での警備は3交代制のはず。

    午前で【F】駅警備を終えた連中の中から・・・


    若くて体力のあるヤツを回して欲しい!」


時折声を荒げながらも、後藤は引き下がらず、電話の向こうの人物に懇願し続けた。


後藤「こちらも人の命がかかってるんだ!」


数分の交渉の末、後藤は携帯を切って藤岡に声をかける。


後藤「とりあえず20人、追加で府中本町に警備が入る。

    タクシー乗り場周辺で、待機してもらう事になった」


頷いた藤岡。


藤岡「人が多ければ多いほど、いいですからね」


後藤「・・・ ・・・」


後藤は黙って藤岡を見つめた。


藤岡「 ? 何か、俺の顔についてますか? 」


小さく目を閉じた後藤は首を横に振る。


後藤「藤岡・・・ 明日、お前は休みをとれ。

    あるいは、署で待機していろ」


眉をひそめる藤岡に、後藤が続けて言い放つ。


後藤「お前自身、自分の名前が【F】で始まるのは知っているんだろう?

    堂島だって、待機を命ぜられたのに・・・


    それに背いて死んでしまった」


藤岡「お言葉ですが、源さん」


後藤「いいや! そのセリフは昨夜だけで十分。

    お前は警察にとっても優秀な人材。


    万が一にでも、お前を失うわけにはいかん。

    絶対、明日は【F】に近づくな!」


藤岡「堂島は・・・ 

    自分の身に危険があると思わなかったから、殺されたんです。


    しかし俺は違う。自分が危険という事を、十分認識しています。

    一般市民が殺されるよりはむしろ、俺を狙って欲しいと・・・」


後藤は首を横に振る。


後藤「悪いがこれは命令だ。

    それにお前にはもう1つ、仕事があるじゃないか・・・」


藤岡「・・・ ・・・」


後藤「警視庁サイトに侵入してるヤツ。あの件はまだ、未解決だろ?

    明日はそれをやるんだ」


藤岡「・・・ ・・・」


後藤の目をじっと見つめる藤岡は、何を言っても無駄だと判断した。


藤岡「・・・ わかりました・・・」


そして心にもない事を言う。


後藤「約束しろよ」


藤岡「えぇ・・・」


その言葉を聞いた後藤は、ようやく笑顔を見せた。


後藤「安心した。これで今日、7時間は眠れる。

    明日また10時に来る。何かあれば連絡を」


藤岡の肩をポンと叩いた後藤は、かけられていたコートを手にして応接室から出て行く。


いつもは玄関先まで後藤を見送る藤岡だが、この日は応接室のソファに座ったままだった。


(藤岡「・・・ 源さんには申し訳ないが・・・ 」)


藤岡は翌日、自分がどのように行動するか・・・ すでに決めている。


(藤岡「明日、府中本町で会いましょう」)



・・・ ・・・。


同時刻、リナの部屋。


リナ「とりあえず・・・

    妹が生きていた事を、確認出来ただけでも大きいわ・・・」


母親と妹の雛子が電話でやりとりする様子を、ノートパソコンを通して聞いていたリナと慎吾。


慎吾「犯人は、この連続殺人をゲームと称しています。

    おそらく、1日に1人だけ殺すという事を・・・ 


    忠実に守ろうとしているはずです。

    完全主義者的な性格ですから・・・つまり・・・」


リナ「つまり?」


慎吾「はい・・・ 言いづらいですが・・・

    明日18日の【F】、そして明後日19日の【G】までは・・・


    妹さんは絶対に生かしておくと・・・ 思います」


リナ「・・・ 犯人が示したタイムリミットは、12月19日の24時。

    それまでは確実に生きている・・・って事ね」


慎吾「えぇ」


リナ「でも、それを過ぎたら・・・」


唇をぎゅっと噛みしめるリナ。


慎吾「・・・ ・・・」


慎吾はさっきから気になっている事を口にした。


慎吾「しかし・・・

    何故、犯人は【F】である府中本町を指定したんだろう?」


腕組みをしたリナが即座に答える。


リナ「さっきも言ったけど・・・

    府中本町で名前が【F】の人物も殺す・・・とか?」


左手の拳を額にコンコンとあて、考えるしぐさをする慎吾。


慎吾「逆に、府中本町に警備を集中させて・・・

    手薄になった別の【F】駅で、誰かを殺す可能性もあります。


    すでに4人が殺されていますから。

    警察もこれまで以上に、警備を強化しているはずです」


リナ「・・・ ・・・。犯人を・・・

    捕まえなければ、どうしようもないって事か・・・」


ふと机に視線を移したリナが


リナ「あ!!」


何かを思い出したように声をあげた。


リナ「忘れてた! やっぱり今日も【E】駅で人が殺されたのよ・・・。

    あんたに言うの忘れてた・・・」


そう言うとリナは、机の上からA4用紙3枚を取り、慎吾に渡す。


慎吾「もう報告書が・・・?」


リナ「うん。今回は・・・ 4年前の私の英語の先生・・・」


慎吾「え!? リナ先輩の!?」


リナ「うん・・・。エロい先生だったけど・・・

    まさか、殺されるなんて・・・」


慎吾「えっと・・・」


あわてて慎吾は、受け取った用紙に目を通す。


犠牲者は、江口詠蔵えぐちえいぞう55歳。恵比寿駅構内にある旅行センターの中で遺体が見つかった。

第1発見者は、この日恵比寿駅で警備に当たっていた警察官の1人。


死亡推定時刻は午前0時から0時半の間。首の後ろから、3本の鉛筆を刺された状態で死亡。死因は延髄えんずい損傷。


慎吾「ひ・・・ ひどい・・・  今回も恐ろしい殺し方だ・・・」


延髄は脳の一部で、大脳や小脳と脊椎せきついを繋ぐ部分に位置する。呼吸中枢など、生命維持に重要な多くの中枢が存在し、そこを傷つければ即死に至る。


リナ「毎回、同じ事言うけど・・・ この犯人、絶対に狂ってるわ・・・」


この日、午前4時に警備に着いた警官の1人が、すでに殺された被害者を発見。


慎吾「・・・ ・・・  完全に・・・警察の裏をかいてますね。

    今まで、こんな時間帯に人を殺した事なかったのに。


    警察が午前4時に警戒態勢をしくのを・・・

    わかってたみたいだ・・・」


慎吾は真剣に報告書に目を通す。3枚目にあった遺体の写真を見た瞬間、目を背けた。


首の後ろから、等間隔に鉛筆が3本・・・ やや角度をつけ、脳に突き刺すような形で刺さっていた。


慎吾「こんな事が出来るなんて・・・ 悪魔の仕業だ・・・」


しばらく報告書とにらめっこしていた慎吾。


慎吾「・・・ ・・・」


何かを考えている表情を見せた後、リナに視線を合わせて口を開いた。


慎吾「明日・・・僕、府中本町まで行ってみます」


リナ「ちょ・・・ あんた、危険よ?」


慎吾「僕は名前が【F】じゃありませんからね。大丈夫ですよ。

    皮肉にも、犯人の完全主義的なゲーム進行が・・・


    僕に安心感を与えてくれてます」


これまで連続殺人犯は、確実に【A】【B】【C】【D】【E】駅で、【A】【B】【C】【D】【E】をイニシャルに持つ人物を殺してきた。これは同時に、それ以外のアルファベットの者は殺さないというあかしでもある。


慎吾「僕は・・・秋津駅と調布駅で見たコートにサングラスの男が・・・ 

    怪しいと睨んでます。必ずこの事件に関わっているはず。


    そしてその男は、僕にしかわからない・・・」


リナ「もし、その男が殺人犯だったらどうするのよ!?」


慎吾「彼にその男が殺人犯だとしても・・・

    【F】以外、彼は殺さないと思います。


    もし切羽詰まって攻撃してきても・・・僕にはこれがあります」


慎吾はポケットの中からパワーストーンを取りだすと、リナに笑顔でそれを見せた。


リナ「・・・ でも・・・ 危険よ・・・」


笑顔のまま慎吾はリナに力強く言う。


慎吾「妹さん。必ず助け出します!」


リナ「・・・ ・・・」


反射的に胸を抑えたリナ。少しずつ・・・慎吾のその強気な態度が、自分を支えている事に気づき始めた。


リナ「絶対・・・ 死なないでよ・・・。あんたまで死んだら・・・」


慎吾「死ぬわけないじゃないですか。あはは」


この非常時に、屈託のない笑顔を浮かべる慎吾。


リナ「万が一死んだら・・・ 

    私の彼氏と名乗る男は、100%死ぬって事なんだから」


目を丸くした慎吾。


慎吾「え? じゃぁ、リナ先輩の付き合った男性って・・・

    今まで一人だけ?」


今度はリナが慎吾を睨み付ける。


リナ「何よ・・・ 悪い?」


慎吾「い、いえ・・・。

    だってリナ先輩、美人だし、おっぱい大きいし・・・」


リナ「はぁ?」


慎吾「絶対モテモテだろうな~って。

    今まで付き合った人、10人ぐらいいそうな?」


リナ「おっぱい大きいってあんた・・・

    本人目の前にして言う?そんな事!?


    まるで私が動物みたいな言い方、やめてくれる?」


慎吾「す、すいません。ただ、リナ先輩は魅力的な女性だって・・・

    それだけを言いたくて・・・」


リナ「・・・ ・・・ ったく・・・」


久しぶりに【慎吾らしさ】をの当たりにしたリナ。いつの間にか、不安な気持ちがかき消されていた。


(リナ「まさか、計算じゃないわよね・・・ この天然男は・・・?」)


慎吾「そういえば・・・ここから府中本町までって、どれぐらいですか?」


リナ「はぁ? もう忘れたの?

    あんた箱根に戻ろうとした時、府中本町経由したじゃん!」


慎吾「えっと・・・?」


リナ「ほら! 何かに導かれたとか何とかで・・・

    分倍河原駅に行った時よ!」


慎吾「・・・ あぁ!そうだ! どおりで・・・ 

    どっかで聞いた事ある駅名だと思った!


    確かに僕、府中本町行った事ありますや。あはは」


(リナ「うん・・・ 天然だわ・・・」)


あきれ顔で慎吾を見つめるリナ。


慎吾「そっか、そっか。じゃぁ、前と同じルートで行けばいいんだな」


一人で頷きながら納得する慎吾。

    

慎吾「それじゃ・・・ 

    僕は部屋に戻って、もう1度この報告書に目を通します」


リナ「うん。あとさ・・・明日、出る前に1度会いにきて。

    あなたが報告書読んで気づいた事とか・・・


    私も警察からの新情報チェックするから、情報交換って事で」


慎吾「了解です」


自然な笑顔を浮かべた慎吾は、静かにリナの部屋を出て行った。


慎吾「では明日。お休みなさい」


去り際に、自然な笑顔で挨拶する。


リナ「うん・・・ お休み・・・」


いつの間にかリナも、自然な笑顔を浮かべていた。

     


・・・ ・・・。


慎吾がリナの部屋を出て、1時間後。


日付が変わって12月18日(火)、午前0時25分。リナの部屋。


不意にリナの携帯電話が、メールの着信を知らせた。慎吾からのメールなら専用の着信音が鳴るはずだが、通常の着信音だ。


リナ「 ? こんな時間に・・・誰かしら? 」


携帯を手に取ったリナは、着信表示を見ると一気に血の気がひいた。


アドレスは全く見覚えないが・・・


タイトル 【お姉ちゃん、助けて】


リナ「な!?」


あわててメール内容を確認するリナ。


内容【  http://text_028eje・・・  

      pass iknowyoursecret   】


サイトアドレスと、パスワードらしきものが表示されていた。


リナ「・・・ ・・・」


すぐにそのサイトへ繋いでみるが・・・ 携帯では繋がらないようだ。今度はノートパソコンでアクセスしてみる。


パスワード確認画面が表示されたので、指定されたパスを入力してみた。


(リナ「繋がった・・・」)


最初真っ暗なページだったが・・・ ゆっくりと、おぼろげな映像が見え始める。


(リナ「動画?」)


何かの動画が、画面いっぱいに映し出された。4分割画面で、どこか薄暗い場所を映しているようだが・・・映像は不鮮明で、いまいち何が映っているのか判らない。しばらくそれを見ていたリナ。


(リナ「こ、これは・・・?」)


ガガガガガガ!!!  パンパーン! パパパーン!!


突然大きな音が鳴り響き、画面のいくつかに火花のようなものが散った。


(リナ「じゅ、銃声?」)


おぼろげながら・・・銃を持った男数名が、激しく撃ち合っている映像が確認出来た。映像は相変わらず不鮮明だが、4台のカメラ映像が、映画のワンシーンのような銃撃戦を映している。


左上と左下の映像には、覆面をつけた男達がマシンガンや銃を発砲している姿が見えた。


リナ「!?」


リナの目が大きく見開く。


(リナ「ヒ・・・ ヒロ先生・・・」)


右上のカメラ映像には、かつてのリナの彼氏・・・生前のヒロが映っていた。


(リナ「こ、ここは・・・ 私が誘拐された港の倉庫だ・・・」)


ようやく、この映像が何を映しているのかを理解する。


4年前、秋津駅で覆面男らに誘拐されたリナ。ヒロに助け出されるまで、自分がどこに連れて行かれたのかわからなかったが・・・


(リナ「あの時・・・ 私は港にいた・・・」)


そして、その港の倉庫では・・・ヒロと覆面男らが、激しい銃撃戦を繰り広げた。


(リナ「そ、その時の・・・ 映像が・・・?」)


映像はしばらく、激しい銃撃戦を映していたが・・・


右下の画面に現れた男が、腹を抑えて倒れた直後・・・


リナ「・・・ ・・・」


15歳のリナが銃を持って現れた。


リナ「・・・ ・・・」


リナは・・・港での銃撃戦、そして湾岸警察署での銃撃戦の記憶の多くが、欠如している。


今、目にしている動画は・・・


(リナ「間違いない・・・ 私だ・・・」)


動画に映った15歳のリナは・・・画面のどこかに銃を向ける。


パンパンパン!!!


そして銃を握った少女は・・・躊躇無く、3度発砲した。


リナ「・・・ ・・・」


ゴクリと唾を飲み込み、画面の中の自分を食い入るように見つめる。


発砲直後、画面左上に映っていた覆面男の1人が倒れた。


リナ「・・・ ・・・」


映像から目が離せない。倒れた男は、頭から血を吹き出したように見えた。


動画を見ながら、リナは自分の胸を強く抑える。しばらく倒れた男を見つめていたが・・・2度と動く事は無かった。


(リナ「し・・・ 死んだ!?」)


リナの鼓動が大きくなる。


(リナ「私が・・・



      殺した・・・?」)




             (第67話へ続く)

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次回予告


衝撃的な動画を見ていたリナ。

やがて犯人からのメッセージが映し出された。


一方藤岡は、慎吾が泊まっている部屋から・・・



次回 「 第67話  リナへの指示 」

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