8 下町お祭り歓迎会:三者三様の絶対噛み合わない脳内数式
さて、アステリオン使節団の歓迎会をあえて「下町のお祭り」としてプロデュースし、計画しているユージンの計画を書くことにする。
(ようし。全ては計算通り、コストを賭けずに実行する。エドワードをまず「アステリオン創始者(英雄)」としてこの祭りで完全に民衆に刷り込んでやる。これでアステリオンの政治マニュアルは彼を中心に回りはじめるだろう。俺は「下町出身のただの平民騎士」に戻ることが出来る。レンタル期間満了の暁には空気のように存在感を失い隠居計画に移行する。さて、『あれ』への対策だが、夜はレティシア様をお祭りデートと称して『接待』して、適当に口裏を合わせてうまく機嫌さえ取っておけば大丈夫なはずだ。実家は今はアステリオンだが、とっととここを離れて、帰れる日もそんなに遠くないだろう。あとは当初の願いを計画的に進め、親父たちと少数の学生たちに、剣の基礎を教えてのんびり暮らすんだ)
一方、レティシアの思いはまた違っている。
(ふふふふふ。さすがユージンね。本当に愛しい私の魔王様。貴方は私の為に一生懸命この下町でのプロデュースして、こうして私をデートに誘って、民衆の前で腕を絡めて歩いてくれるだけで、私の胸は高鳴るわ。
それにしても、ユージンがエドワード様をアステリオン創始者に祭り上げてくれたのは最高よね。これでアステリオンの面倒事は全部エドワード様に押し付けられる。貴方が「アステリオンに帰る理由」はこれで消滅したことになるわ。良かったわ。
「養成所の先生」の先生になりたいと言っていた貴方よね。アルベールの養成所の学生たち50人よりも、もっと大きな舞台をを貴方に用意してあげる。ロドニア全軍12000人ほどなら、さすがの貴方でも満足するでしょう)
招待されているエドワードの思いはこうだった。
(ユージン、君はいつになったらレンタルから戻って来るんだい?早く帰ってきて、僕たちの当初の計画通りに後ろから私に指示を出してくれないと、私の保身ライフがストレスで爆発してしまう!今回の訪問は、それが目的なんだっ!! 早く戻ってこいっ!)
全員、全く違う方向を向いていますね(笑)




