悲劇の先輩ep.1(仮)
すみません。書き終わらなかったので、エピソード1を仮の状態で公開させていただきます。
内容に更新があった際は、活動報告でお伝えいたします。
平凡な日常が訪れた…訪れたはずだった。
思い出せ!先週一週間は平々凡々な日々だったはずだ。
学校では、関と駄弁って、時折うるさいみづきが乱入する。そして、放課後はダンジョンで稼ぐか読書をする。そんな日常だったはずだ。何を間違えた、俺!
…いや、落ち着け、まだ慌てる時じゃない。落ち着いて思い出そう。
たしか…
ガッ
…朝から嵐がやってくるとは、今日は厄日だな。
「先輩!おはようございますっす!また本読んでるっすか?」
はぁ…
本を閉じて、元凶を見上げる。
「ああ。今まで読んでたさ。たった今、嵐が来るまでな。」
「嵐っすか?今日は晴れっすよ?」
嫌味を理解できていないのか、わざとスルーしてるのか…
「ハハハ、聡、嫌味が通じてないぞ?」
「…そうみたいだな。で、みづき。今日は何の用だ?」
「事件が見つからないっす!」
そりゃそうだろうね。人生に一度か二度程度しか遭遇しない事件に、先週2度も遭遇したんだ。そうそうと遭遇してたまるか。
「みづきちゃん、そんな頻繁に事件なんて起きるものでじゃないよ?先週見つかったほうが驚きだよ。」
「じゃあ、関先輩なんか事件起こしてきてくださいっすよ!」
「何で、俺がお前のために事件起こさなくちゃいけないんだよ!」
騒がしい。せっかく、気に入った小説を見つけたのに、一向に読み進まない。
コンコンコン
「騒がしいようだけれども、よろしいかしら?」
「すみません騒がしくして、うちのクラスに何か御用ですか?えっと…たしか、白川先輩?」
記憶が正しければ、三年の白川先輩だったはずだ。
「ええ、このクラスに、神坂という生徒はいるかしら?」
俺に何か用なのだろうか?
「俺ですけれど、何か用でしょうか?」
白川先輩が俺の席まで歩いてくる。どっかの嵐と違い、所作がきれいだ。
「先週、警察の事件に協力したというのは本当かしら?」
「そうっすよ!先輩は、先週警察の事件を二件も解決したっす!」
なぜおまえが、偉そうにしているんだ。
「そう…なら、少し放課後に時間もらえないかしら?」
「かまいませんが?」
「そう。では、放課後また来ます」
しかし、何の用なのだろうか?今話せばいいのに…
「…おい、聡!いつ白川先輩と知り合いになったんだよ!」
「そうっす!いつ、あんな美人な人と知り合ったっすか?白状するっす!」
二人して机をバンバンたたかないでほしい
「今の会話聞いてなかったのかよ。初対面だ。」
「そんなわけあるか!じゃあ、何で、白川先輩はお前を訪ねてきたんだよ!しかも放課後ってなんだよ!」
「そうっす!正直に吐くっす!今なら弁護人を付ける権利があるっす!」
弁護人ってなんだよ。
「そもそも、白川先輩が俺のことを知っているのなら、何も聞かずに俺のところに来るだろ?」
「それもそうっすね。白川先輩は先輩にどんな用なっすかね?これは、事件の予感っす!私も、一緒に話聞くっす!」
「じゃあ、俺も一緒に行くわ!」
事件と決まったわけじゃないんだけどな。
「勝手にしろ」
授業が終わるチャイムが鳴った。
関と、いつの間にか教室にいたみづきが、俺の前で立っている。
何がしたいのか。
静かに扉が開く。
「お待たせしてしまったみたいね。ところで、その二人は?」
「私は先輩の共同調査員っす!」
「お…俺も共同調査員です。」
みづきを共同調査員にした覚えもないし、関にいたっては、いつから共同調査員になったんだよ。
「できれば、あなただけに話したかったんですが、そういうことならば、二人も聞いてもらって構いません。じつは、事件を調べてほしいんです。」




