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第八章 過去
私は帝国のとある家に生まれた。家は裕福とは言えない環境だけど、学校にも行かせてもらって、毎日が楽しかった。
しかし、戦争はそんな毎日を全て灰へ変えてしまった。
国が戦場になると皆死んでいき、私の父と母も私を庇って死んでしまった。そんな時に、私を助けてくれたのは傭兵だった。
傭兵は直ぐに国に進行してきた敵を全て倒し、帝国を勝利へと導いた。けど、私の家族は死んだ。
あと少し速く来てくれれば、助かったかもしれない。
何故、もっと速く来てくれなかったのか?
どうして?
私は傭兵を恨んだ。
だから、軍に入り、必死に訓練を積み重ねた。戦争が終わり二年した時には私は暗殺部隊のプロになっていた。
いつか、あの時の傭兵を殺す為に。




