表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブレイク!  作者: ぞえ
73/77

第七十二章 直前




「あの野郎・・・やりやがったな・・・」


 誰もいない部屋のベットの上で、俺は目を覚ました。咄嗟に防御魔法を使用したおかげか何とか一命を繋げた。

 宿の何処を探しても誰も見つからなかった。


「何処に行ったんだよ・・・まさか・・・」


 俺は皆に残された行動を予測しながら宿を下りた。

 すると、受付が一通の手紙を渡して来た。


 お前はよく頑張った。

 後は任せろ。


 それだけだった。

 きっと書いたのはヨシュアなのだろう。


「・・・・・・」


 俺は駆け出した。







 ユウ以外のメンバーは一隻の飛空艇に乗っていた。

 目指すは天界。

 場所はユウの師匠であるエドが教えた。


「ふぅ、そろそろか。皆、戦闘準備」


 ヨシュアが指揮する。


「見えた・・・」


 雲の中に一つの浮遊島が見えた。

 エミナは呟いた。


「あれが・・・あれが、天使達の城・・・」

「そう、あの城こそが・・・」


 エミナの隣にいるエドが言った。

 そして、その視線の先。浮遊島の中心にある巨大な白い城、エンジェルシャトー。


「天使城・・・・」


 警戒しながら中に入るが、誰も、何もいない。

 気配すら感じない。


「どういうことよ?」


 リタが言う。


「けど、奥まで進むしかないよ」

 

 フィアがリタに言った。


「そうだけど・・・ここは・・・」


 巨大な門が見えて来た。


「どうやら、この奥に・・・」


 アリサが言う。


 と、


「こんにちは、僕の名前はリシュエル。天使長リシュエルだ。よろしく」


 上から部下の天使を引き連れたリシュエルが現れた。


「さぁ、宴と行こうか!」










 数時間後。

 

 門の前に立っているのはリシュエルとエドだけだった。


「ふぅ・・・ここまで僕と戦うなんて、凄い根性しているじゃないか」

「はっ、天使にやられてちゃぁ、弟子に申し訳ないんでな!」


 エドは持っている剣を握り締め、リシュエルに突撃した。

 

「駆けろ、闇の軍勢よ『屍行進』」


 剣が黒く輝き始め、エドの周りに何千体もの死霊騎士が出現した。


「・・・なるほど。あの傭兵の師匠と言う訳か。面白い。来い!」


 闇と光が激しくぶつかった。





 俺は皆に追いつく為に、宿を出たが、そこで呼び止められる。


「アリエル・・・」

「待って下さい・・・リシュエルは恐らく私よりも強いと思います。行かない方が賢明です」

「悪いな・・・仲間が待っているんだ。俺は、俺は皆を助ける為に・・・」


 アリエルは真っ直ぐ俺の目を見た。


「本気ですか?」

「ああ、本気だ。本気と書いてマジだ。もう、後には引けないんだ」

「天界は数万の天使で埋め尽くされ、その中心部にある城は要塞ですよ?」

「敵が天使であろうと、悪魔であろうと、神様であろうが、そんなこと知ったこっちゃない。ただ、俺が傭兵でいたいように、俺がそうしたいんだ。だから、止めないでくれ」


 すると、アリエルは不思議な笑みで、


「ふふ、そこまで言われてしまっては、止める気にもなれませんよ。昔からそうでしたから・・・けど、これだけは約束して。必ず、必ず生きて帰って来て」

「解ってるよ。けど、いいのか?大事な主に背くことになるぞ?」

「・・・もう、背いてますよ。ユウさんの実の母、そして私の上司、イリア様を私はユグドラシル様に黙って逃がしました」

「・・・・・・」

「そして、堕天した妹のエミリア様にユウさんを預けました。私はイリア様に堕天するように言いましたが、やることがあると言って・・・ユグドラシル様へ逆らって・・・そして、牢で力尽きて・・・」

「そうか、でもありがとう。母さんの最期・・・・」

「私も、私も翼を修復して直ぐに行きます。だから、それまで死なないで・・・」

「行って来る。誰も、誰も悲しませない」


 見れば、空に浮かぶ島がある。

 その周りには数万の天使が飛んでいた。

 

「最後の審判・・・天使達による人類の掃討作戦」


 俺は一歩前に出た。

 時間は午前6時。山の影から出現した太陽の小さな光が俺を照らす。

 目を瞑った。


「『天使化』」


 光の翼が出現する。


「派手に行こうか」


えーっと、この作品はあと少しで終わりますww


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ