第六十二章 豚の真珠
「あら、決勝戦の相手はやはりあなただったのね」
歓声が俺と対戦相手を迎えた。
「・・・あんたは・・・」
目の前に立っていたのは金髪の美しい女性だった。
黒のドレスに身を包み、片手にナイフを持っていた。
「私の名前は大天使リコ・ラリア。ユウ、あなたと戦えるのを楽しみにしてましよ。ふふ・・・」
「リコ?確か、フラン・ゲイツっていう剣士じゃなかったのか?」
「ああ、偽名だから。剣士だからって言って、女じゃない訳じゃないでしょ?」
リコはナイフを構える。
「さぁ、あなたはどんな声で鳴いてくれるの!」
ナイフは迅速に正確に攻撃を仕掛けてくる。
「『雷光線』」
ナイフの刀身がとんでもないスピードで伸びる。
「くっ!」
首を瞬時にズラして回避する。
直ぐ元に戻り、近接戦に持ちかけて来た。
「さぁ!さぁ!さぁ!さぁ!」
連続でナイフを突き刺してくる。
ちっ!こんなに近ければ大きな魔法は使えない。ここは一時撤退を!
「『風速・二〇〇』」
大きく後ろにバックステップを取るが、同時にもっと前に飛び込んで来た。
「なっ!」
「動きがバレバレ」
耳元でそっと言われる。
「くそ!」
俺も負けじと体術で応戦する。
右からきたナイフを左手で止め、そのまま襟を掴んで投げた。
「ふふ、楽しくなってきた」
「うるさいよ!『緋炎・炎龍』!」
空中に投げられたリコを炎の龍が食らいつく。が、
「『セイント・ジャスティス』」
ナイフが光り、炎の龍を切り裂いた。
「『破邪・一点』!」
「なっ!」
飛び出して来たリコに向かって渾身の一撃を食らわした。その不意打ちにリコはナイフでガードするが全ての衝撃を防げなかった。
リコはそのまま闘技場の隅まで吹き飛ばさる。
「くっ・・・やりますね。それでは、私も本気でいかせてもらいます」
そう言ってナイフを天に向けた。
すると、彼女の背中から光り輝く翼が生えた。
「もう手加減はしないから・・・『光線剣』!」
俺に一気に近付いて来て、超高速の連続攻撃を仕掛けて来た。刀身を高速で伸縮してくる。
急所を必死に守るころで精一杯で他の小さなダメージが重なる。
「ぐっ!」
体力が少なくなり、右に揺れる。
「隙あり!」
と、一撃が俺の胸を入る。が、
「おっと、そう簡単には入らないぞ」
ナイフを持っている右手をしっかり俺の左手が掴んでいた。
「っ!」
「『餓狼連星襲撃』!」
俺とリコの周りに輝く幾銭もの星々が出現する。
「こ、これは!」
「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
俺が手を離すのと同時に星々はリコを正確に衝撃を与えた。
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
リコは攻撃が終わると、その場に倒れた。
同時に歓声が鳴り響きわたった。
「勝者!ユウ・アサマ!」
瑠璃色の輝く真珠を渡される。
豚の真珠を手に入れた。




